約150万円! トヨタの「“最速”商用バン」が人気スギ!? デビュー23年目の“めちゃ使える”「プロボックス」が「愛され続ける」理由とは

トヨタの商用バン「プロボックス」は、ビジネスマンのみならずレジャーを楽しむ個人ユーザーまで幅広く支持を集めているロングセラーモデルです。その人気の理由について紹介します。

ビジネスマンの使い勝手を追求した内装が最強すぎる!

 トヨタが誇る商用車のひとつである「プロボックス」は、「カローラバン」の後継車種として2002年7月に登場したライトバン型の車両であり、2014年8月のビッグマイナーチェンジを経て、20年以上にわたって販売が続けられるロングセラーモデルです。
 
 近年では商用車として使うユーザーはもちろんのこと、そのシンプルなスタイルや広い荷室からアウトドアレジャーの相棒として購入し、カスタマイズを楽しんでいる一般ユーザーも増えており、登場から20年以上が経過した現在でも高い人気を誇っています。その魅力を改めてチェックしてみましょう。

いろんなところに「ホルダー」!? トヨタ「プロボックス」の内装がスゴ過ぎた!
いろんなところに「ホルダー」!? トヨタ「プロボックス」の内装がスゴ過ぎた!

 現在、販売されているプロボックスは1.3リッターガソリンエンジンを搭載したエントリーモデルと、1.5リッターガソリンエンジンを搭載した量販モデル、そして1.5リッターハイブリッドを搭載したモデルの大きく分けて3タイプがラインナップされ、全車2ペダル仕様です。

 そして駆動方式は前輪駆動が基本で、1.5リッターガソリンモデルには4WDも用意されています。

 そんなプロボックスの美点は数多く存在しますが、魅力的なのがその価格です。

 1.3リッターのエントリーモデルでは152万9000円、1.5リッターのガソリンモデルでも170万8000円と軽自動車並みの低価格となっており、ハイブリッドモデルでも182万8000円からと、200万円を切る価格となっているのです(価格は全て消費税込み)。

 その分、内外装は飾り気のないプレーンなものとなっているのですが、それが逆に流行に左右されないシンプルなものとなっており、長く飽きずに乗ることができるだけでなく、カスタマイズ映えする一因ともなっていると言えるでしょう。

 そして特筆すべきなのがインテリアです。

 商用車として使い勝手を最優先に開発された結果、細かな収納やフック類は当然として、A4サイズのノートバソコンも置くことができるインパネテーブルや紙パック飲料もOKのドリンクホルダー、ビジネスバッグをそのまま置くことができるセンターコンソールトレイなど、ビジネスマンにピッタリの装備を多く備えているのです。

 また車内で仮眠や休憩を取ることも考慮して、フロントシートは76度までリクライニングをすることができるようにしてあるなど、自分だけのビジネスルームのように使うことができるという点もプロボックスならではです。

 もちろん荷室スペースは容量を最大限に採れるようにスクエアなボディデザインを採用していることも相まって、フラットかつ広大なものとなっています。

 なんと1800mm×900mmサイズのコンパネを平積みすることも可能なスペースを実現。これは荷物を積む人だけでなく、レジャーで「車中泊」をする人にとっても嬉しいポイントと言えるでしょう。

 このように使い勝手に特化したプロボックスですが、実は走りの面でも高いポテンシャルを秘めており、「平日の昼間の首都高最速はプロボックス」と言われるほど。

 その走りの良さを支えるのは、積載量に関わらずさまざまなシチュエーションでしっかりとした操縦性や車両安定性を確保したとされるサスペンションのセッティング。そしてガソリンモデルでは1100kgを切る1090kg(2WD車)という軽量ボディも功を奏していると言えます。

 そんなプロボックスは基本的に日本国内専売車であるにもかかわらず、その使い勝手の良さと質実剛健さが評価され、多くの中古車が海を渡って活躍していることからも、その評価の高さをうかがい知ることができます。

 もしあなたがリアシートに人を乗せることがほとんどなく、毎年車検というハードルを苦にしないのであれば、プロボックスが一生付き合える相棒となり得るかもしれません。

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Writer: 小鮒康一

1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後になりゆきでフリーランスライターに転向という異色の経歴の持ち主。中古車販売店に勤務していた経験も活かし、国産旧車を中心にマニアックな視点での記事を得意とする。現行車へのチェックも欠かさず活動中。

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