「絶対ライトつけないマン」なぜ存在? 日没後「非点灯」は違反! 「自分勝手なドライバー」が増えた理由とは
夕暮れに走行中、ヘッドライトの点灯をせずに無灯火のまま走る謎のクルマを見かけることがあります。彼らはどうしてそうした自分勝手な行動になるのでしょうか。
ヘッドライトは「前を照らす」だけではなく「自車を周囲に知らせる」役割もある
NEXCO東日本が実施した「高速道路のマナーに関するインターネット調査」によると、高速道路においてもっともイライラする原因は「渋滞」ではなく、「マナー違反」だったといいます。
ほかのクルマのドライバーをイライラさせることは、あおり運転などの危険に繋がりかねませんが、ルールやマナーをしっかり守って運転をしているつもりでも、うっかりやってしまいがちことはほかにもあります。
![なぜヘッドライトの「AUTO」モードを切ってしまう人がいるのか!?[画像はイメージです]](https://kuruma-news.jp/wp-content/uploads/2025/07/20240708_Traffic_Headlight_0000.jpg?v=1720427388)
前述の調査結果では、高速道路のドライブでもっともイライラする原因は、2人に1人が「マナー違反」と回答したといいます。
されるとイライラするマナー違反としては、「あおり運転」や「急な車線変更」、「ハイビーム走行」、「無理な追い越し」が挙げられたようですが、自分自身がうっかりやってしまったマナー違反として、「無灯火」、「ハイビーム」、「ずっと追い越し車線走行」が挙げられたようです。
どれも「マナー違反」どころか「ルール違反」にも該当しかねない行為ですが、自分自身で気づきにくい灯火類での違反は、ついうっかりやってしまったことがあるかもしれません。
クルマのヘッドライトは、2016年10月の保安基準改正によって、2020年4月以降に販売される新型車、および2021年10月以降の継続生産車に、クルマが周囲の明るさを検知して自動でヘッドライトの点灯・消灯をしてくれる「オートライト機能」の搭載が義務化されています。
オートライト機能が搭載されているクルマでは、ヘッドライトのスイッチを「AUTO」にしてあれば、ドライバーが自らヘッドライトのスイッチをいれる必要はありません。
2014年にJAFが実施したアンケート調査によると、「オートライトが装備されている」と回答したユーザーは全体の32.8%だったとのこと。
そこから約10年が経過していることを考えれば、現在街中を走るクルマの多くにはオートライトが装備されていると考えられます。
ただし夕暮れ時やトンネル内など、ほかのクルマのヘッドライトがついている状況でも、ヘッドライトを点灯させず無灯火で走行しているクルマを見かけることがあります。
最新の市販モデルでは、任意にOFFに入れない限りAUTOモードがデフォルトとなっており、誤って無灯火になることはありませんが、数年前までは自身の操作でAUTOに入れる設定だったため、そのままつけ忘れているケースがいまだにみられるようです。
どうしてこのような自分勝手な行動をとってしまうのでしょうか。
なかには、停車中でヘッドライトを消しておきたいときや、信号待ちで対向車などの眩惑を避けるためにヘッドライトを消すため、ライトのスイッチをOFFにしたことを忘れて無灯火のまま走り始めてしまうケースもみられます。
ただ昨今はトンネルのなかでも強い照明で明るく照らされ、都内などの街中でも街灯やビルの照明などで夜間でも明るいことから、「まだ点灯しなくてもいいか」と思っている場合がもっとも多いように思われます。
しかしこれは大きな誤解であり、考えを改める必要があります。
ヘッドライトは「前照灯」とも呼ばれますが、単に“前を照らす”だけのものではありません。むしろ周囲に自車の存在を知らせるために点灯させるものだと考えましょう。
特にドアミラーやバックミラーでは無灯火のクルマは見えにくく、車線変更や右左折などの際に発見することが遅れ、重大な事故の原因となる可能性があります。
じっさいそのような「ヒヤリハット」を経験したベテランドライバーも多いはずで、だからこそ無灯火走行は周囲を走るクルマをイライラさせてしまうのです。





















