オジサン世代も“感涙”! トヨタ「セリカLBターボ」実車公開! 全幅1.9m級「“ド迫力”ワイドボディ」で超カッコいい! 希少な「“西ドイツ”ツーリングカーレース仕様」横浜で披露
毎年注目の「ノスタルジック2デイズ」の主催者側特別展示ですが、今年2026年は「幻のレーシングカー」ともいえる「セリカLBターボ」が展示され、大きな反響を呼びました。どのようなクルマなのでしょうか。
ワイドフェンダーを備えた「シルエット・フォーミュラ セリカ」横浜に降臨!
日本最大級のクラシックモーターショー「ノスタルジック2デイズ(ノス2)」では、車種ごとの専門店や中古車ショップなどが持ち込むクルマのほかに、毎年主催者が用意する「主催者側特別展示」で展示されるクルマも話題となります。
2026年2月21日から22日の2日間にパシフィコ横浜(横浜市西区)で開催された今回の「ノスタルジック2デイズ2026」では、2026年に誕生60周年を迎えた初代トヨタ「カローラ」や、スバルの初代「レガシイツーリングワゴン」、アメリカのインディアナモータースピードウェイで24時間世界記録を樹立した初代「フォレスター インディアナポリス最高記録車」などが展示されました。
その中でも特に人気を集めたのが、「シュニッツァー・セリカLBターボ」です。どのようなクルマなのでしょうか。

1970年代中盤、ドイツ(当時は西ドイツ)レーシングカー選手権のグループ5カテゴリー(いわゆるシルエット・フォーミュラ)では、ポルシェ「935ターボ」が圧倒的な強さを誇っていました。
そこでトヨタの欧州のレーシング拠点「トヨタ・チーム・ヨーロッパ」と販売代理店の「ドイチェ・トヨタ・フェアトリープ」(ドイツ・トヨタ)は、ドイツのモータースポーツチーム「シュニッツァー」に、初代トヨタ「セリカLB(リフトバック)2000GT」をベースにしたマシン製作を依頼します。
こうして登場したシュニッツァー・セリカLBターボには、セリカ用の1.8リッターDOHC「18R-G」型エンジンを2.1リッターまで拡大。さらにシュニッツァー製16バルブヘッドやクーゲルフィッシャー製の電子制御式燃料噴射装置、KKK製ターボチャージャーによって560psまでパワーアップしたエンジンが搭載されていました。
車体はセリカLBの骨格を残しつつ、サイドにはワイドなオーバーフェンダーを、前後にはスポイラーを装着。その結果、全幅はノーマル比で約30cmワイドな約1.9mに、全長はノーマルより約80cmも長い5mに達していました。
初戦は、1977年7月にホッケンハイムリンクで開催されたF1ドイツグランプリのサポートレースの第8戦でしたが、残念ながらリタイアを喫します。
その後もリタイアが続き、最高位は最終戦の4位止まりでした。しかしこの際、「ADACトロフィー」での初優勝を果たしています。
1978年シーズンは好成績を収めることなく、途中から参加を取りやめてしまったセリカLBターボは、1979年にトヨタのセミワークスチームであるトムスが日本に輸入し、富士スーパーシルエットシリーズに参戦を開始します。
1981年からは所属をトラストに変え、1983年まで活躍しました。
その後は消息不明となりましたが、2000年代に発見され、現在の所有者である國江仙嗣氏の手によって、レストアが進められています。
復元の際は1977年仕様の青いボディカラーが選ばれ、スポンサーだったローデンシュトックのロゴや特徴的な書体のゼッケンなどとともに、見事に当時の姿を取り戻しています。
ノーマルの車体を持ちながら、ありえないほど張り出したオーバーフェンダーと尖ったノーズを有するセリカLBターボの威容に、日本の少年たちの心は射抜かれました。
事実、当時このLBターボは大人気で、トミカがミニカー化したほか、タミヤ、フジミ、アオシマなど各社からプラモデルがリリースされていたほどです。
そのため、あの頃を知る世代にとって “青いセリカLBターボ” は特別な存在で、この展示を見るためにノルタルジック2デイズに来た、と語る来場者もいたほどでした。
このような「幻」のクルマがやってくるのもノスタルジック2デイズの大きな魅力です。
来年はどのようなクルマが展示されるのでしょうか。今から楽しみです。
Writer: 遠藤イヅル
1971年生まれ。自動車・鉄道系イラストレーター・ライター。雑誌、WEB媒体でイラストや記事の連載を多く持ち、コピックマーカーで描くアナログイラスト、実用車や商用車・中古車、知られざるクルマの記事を得意とする。











































































