「電気自動車」はタイヤが減りやすい? 重い「バッテリー搭載」による噂の真相とは! 最適な「EV専用タイヤ」は存在するの?
電気自動車は車体が重いため、「エンジン車に比べてタイヤの減りが早い」という噂があります。これは本当のことなのでしょうか。
電気自動車の「タイヤの減り」は早い?
世界的に普及が進みつつあるEV(電気自動車)ですが、その一方で「バッテリーを積んでいるため車体が重く、従来の内燃機関を搭載したクルマ(エンジン車)に比べてタイヤの減りが早い」という話を聞くことも。
果たしてこれは本当のことなのか、また、重い電気自動車のための「専用タイヤ」は存在するのでしょうか。
まず“電気自動車は重いのでタイヤが減るのが早い”という噂について、大手国産タイヤメーカーの「ブリヂストン」の担当者に話を聞いたところ、以下の回答がありました。
「車両重量の重さが、摩耗によるタイヤの寿命に不利に働くのは事実です。
しかしそれだけではなく、電気自動車の特徴である高トルクによる鋭い加速や、回生ブレーキ機能などの影響も加わって、ガソリン車に比べてタイヤの摩耗が早くなっている可能性はあります。
とはいえ、摩耗の早さは、路面状況や天候、タイヤの特性、運転挙動など多様な要因によって異なってきますので、一概に電気自動車のタイヤの減りが早いとは申し上げられません。
当社としても、実際のユーザーや販売店への調査、使用済タイヤの現物確認などを各市場で進めています」
この回答のように、あらゆる電気自動車がエンジン車に比べて「タイヤの減りが早い」とは単純には言えないとのこと。
現在も調査中とのことで、もう少しケーススタディが進むことで結論が出るかもしれません。
では、“電気自動車専用のタイヤは存在するのか”という疑問はどうなのでしょうか。再びブリヂストンの担当者に聞きました。
「はい、それは存在します。当社では『電気自動車専用タイヤ』や『電気自動車にも対応したタイヤ』を商品として揃えています。
例えば、現在北米向けに電気自動車専用タイヤとして『TURANZA EV』を販売しています。
電気自動車はエンジン車に比べて、「航続距離延伸/低電費化」「環境負荷低減/ロングライフ」などがさらに求められるため、このタイヤでは軽量化、低転がり抵抗、耐摩耗性、耐久性、資源生産性といった性能を高めています。
また国内においては、EV時代に対応する新たな設計技術を取り入れた初の市販用タイヤとして、『REGNO GR-XIII』を2024年2月から発売しています。
このタイヤは電気自動車専用商品ではありませんが、静粛性に加えて高いハンドリング性能や質の高い乗り味を実現した、電気自動車を含む幅広い車種に対応するタイヤです」
このように、電気自動車専用のタイヤもすでに登場しているとのこと。
車重の重い電気自動車がもっと一般化すれば、タイヤはこれまで以上の負荷に耐える必要に迫られますので、今後はさらなるタイヤの性能向上も求められているというわけです。
ネタ元は「マイアミヘラルド」ですか?
国内の某ライターが追従記事を書いた様だが、ココにたまに寄稿する国沢氏が一蹴する記事を書いたりと何かとモメて居る様だ。車両重量が重いとその可能性は有るが、例えば同じ車種でガソリン仕様とディーゼル仕様が有った場合、「ディーゼルの方がタイヤは減るよね」と言うような話はあまり聞かない。それは何を物語っているかは明らかであろう。言うほどの差は有るのか?それとも重量差がもっと有ると、差は出て来ると云う事?これこそ、ここが大好きな「謎」では無いのか。