【試乗】スズキ新型「スイフトスポーツ」は現代のハチロク! その軽さの恩恵とは?(写真23枚)

軽量化+ターボによるトルクアップの恩恵で…!

「スイフトスポーツ」に搭載されるエンジンは、直列4気筒の1.4リッター直噴ターボ「K14C型」。これは先代「スイフトスポーツ」が搭載していた自然吸気1.6リッター直列4気筒「M16A型」から、排気量をダウンサイジングしたエンジンです。トランスミッションは6速MTと6速ATのふたつがあり、これを介し前輪を駆動して走ります。

新型「スイフトスポーツ」の心臓部、1.4L直列4気筒直噴ターボのK14C型エンジン(2017年9月28日、佐藤正勝撮影)。

 ちなみに新型「スイフトスポーツ」のパワーは140ps/5500rpmとなっており、排気量を縮小しながらも先代「スイフトスポーツ」より4psのパワーアップを達成しました。しかしその走りがより一層の鋭さを増しているのは、最大トルクが230Nm2500-3500rpmと、実に70Nmも増やされていることでしょう。これはなんと、マツダ「デミオ」の1.5Lディーゼルターボ(6MT 220Nm)を上回るトルクなのです(6ATは250Nm)。

 さらに「スイフトスポーツ」は、その軽量ボディを「スイフトスポーツ」用に鍛え上げながらも、6MTモデルで車重を970kgに抑えました(6ATモデルは960kg)。

 今回の試乗はクローズドコースではなく、千葉県・木更津市の一般道を使って行われました。いわゆる普通の道を快適に走らせただけなのですが、本当にそれだけでも、新型「スイフトスポーツ」の魅力をビシビシと感じ取ることができました。

新型「スイフトスポーツ」のインパネまわり(2017年9月28日、佐藤正勝撮影)。

 感激したのはその速さでした。いやもっと正確に言えば、小股の切れ上がったターボエンジンがもたらす「ピックアップ性能」が、非常に優れていると感じました。

 これにはエンジン単体の性能はもちろんですが、低回転から素早くブーストを立ち上げる「ノーマルクローズ式ウェストゲート」の効果も高いようです。タービンを回す排気圧力をコントロールするのがウェストゲート。このバルブを通常は閉じておくことで、アクセルの踏み始めから素早く過給圧を立ち上げます。そして高負荷領域ではバルブを開いて、適正過給圧にコントロールします。

 実際、そのピックアップレスポンスは先代「スイフトスポーツ」のNAエンジン以上にリニアかつトルキーで、そのままアクセルを踏み込んで行っても、レッドゾーンの始まる6000rpm+αまできっちりと吹け上がってくれます。ターボエンジンですから絶対的な回転数は低いものの、小排気量エンジンを無理矢理回している感じやトップエンドでの根詰まり感がないのも素晴らしい部分。またこうしたターボの特性を長く安定させるために空冷式のインタークーラーが備え付けられ、ラジエターは大容量化と共に二連電動ファンが新設されました。

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