「ボンネットの閉め方」間違っていませんか?「丁寧なつもり」は逆に危険! クルマが壊れてしまう可能性も…

手で「押し込む」方法、なぜNG?

 ボンネットの閉め方として、上から落とすのが正しいとのことですが、ではなぜ「ボンネットをギュッと押し込むようにして閉める方法」はNGなのでしょうか。

手で「押し込む」方法、なぜNG?
手で「押し込む」方法、なぜNG?

 この方法について先出の整備士は、「ダンパーの付いていないボンネットの場合、その厚みや力の入れ具合にもよりますが、押した場所がへこんだり歪んだりする可能性があります」と語ります。

 そして万が一ボンネットがゆがんでしまった場合、自分で元に戻すのは難しく、修理するしかありません。

 修理費用も数万円と高額なため、ギュッと押し込むようにしてボンネットを閉めるのは避けた方が無難でしょう。

 そのほか注意したいのは、ガソリンを入れる際に間違って「ボンネットオープナー」を引いてしまって、意図せずにボンネットを開けてしまったときです。

 ボンネットオープナーを引くとボンネットは半開きの状態になります。フックに引っ掛かった状態ではあるものの、このまま半開きで走行するのは非常に危険。

 何らかの原因でフックが外れると、ボンネットが開いて視界の妨げになるだけでなく、走行風で大きく開いてボンネットが破損したり、フロントガラスが割れる可能性があります。

 そのため、この半開きの状態だとついついボンネットを押して閉めたくなりますが、このときも一度ボンネットを20cmほど持ち上げてから落として、しっかり閉めるようにしてください。

※ ※ ※

 オイル交換やウォッシャー液の補充など、クルマのメンテナンスを全てディーラーやカー用品店に任せている場合、ボンネットを開ける機会はほとんど無いかもしれません。

 しかし、もしうっかりボンネットを開けてしまった際にも自分で正しい方法で閉じることができるように、今回紹介した内容を覚えておきましょう。

【画像】「えっ…!」 これが斬新な開き方の「ボンネット」です(26枚)

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Writer: 大西トタン@dcp

(株)デジタル・コンテンツ・パブリッシング所属の編集者・ライター。幼少期に父親と一緒に灯油でエンジンのプラグを磨いたのをきっかけに車好きになる。学生時代はレーサーを目指しカートに挑むも挫折。現在は磨いた腕と知識を武器に自動車関係の記事をメインに執筆。趣味は週末に愛車フリードでのグルメ自販機巡り。

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