ポルシェ 新型「911」発表! 超スゴイ「水平対向エンジン」&動く“魚のエラ”デザイン採用初の「ハイブリッド」採用で大幅パワーアップ
2024年5月29日、ポルシェは新型「ポルシェ911(992.2)」を発表しました。どのようなクルマなのでしょうか。
911史上初のハイブリッドシステムを搭載
2024年5月29日、ポルシェは、マイナーチェンジを施した新型「ポルシェ911(992.2型)」を発表しました。
初代911のルーツは、1963年9月に発表された「ポルシェ901」にあります。
モーターショーで発表されたこのクルマは、商標登録の関係から911に改名され量産されたことで、911(901型)が誕生しました。
当時の丸目ヘッドライトや、リアにかけてなだらかに下るボディライン、リアタイヤ付近に搭載する水平対向6気筒エンジンのパッケージは、現在の911にも色濃く継承されています。
現行モデルとなる8代目(992型)は、2018年11月に発表。
先代(991型)より市街地、高速道路、ワインディングロード、サーキットに至るまで、走る道を問わず安心かつ快適にスポーツカーの走りを楽しめるのを最大の特徴とし、汎用性を高めたモデルになりました。
そして今回マイナーチェンジが施され、後期モデルとして992.2型が発表され、エントリーモデルの「カレラ」と、パフォーマンスを高めた「カレラGTS(以下、GTS)」がお披露目となりました。
前期モデル(992.1型)からの変更点として、まずエクステリアを最新のデザイン言語に従って刷新。
象徴的な丸目に搭載される、新デザインの4灯グラフィックを備えたマトリックスLEDヘッドライトは、911では初めて標準装備となります。
フロントバンパーのデザインも変更となり、特にGTSでは縦型のエアフラップを装備。
これはラジエータ冷却の必要性に応じて開閉するような仕組みとなっています。
またテールライトも刷新され、ボディのワイド感が強調されるデザインに変更。
それに伴ってリアバンパーの位置が高めに設定され、くわえてGTSではマフラーの位置がセンター寄りの配置になりました。
他にもオプションにはパフォーマンスをさらに高めるエアロキットが用意され 、スポーツデザインのフロントバンパーや、サイドシルパネル、固定式リアウイングが装備できるようになっています。
一方インテリアでは、911の伝統的なアナログタコメーターが消滅し、ポルシェの他モデルに倣って、フル液晶メーターが採用。
また、鍵状のエンジンスタートを廃止し、一般的なスタートボタンとなりました。
そのほか、追加料金なしで2+2シートの構成も選択可能となっています。
パワートレインに関して、カレラには前期モデルでGTS専用となっていた、3リッター水平対向6気筒ツインターボエンジンを搭載。
排出ガスの低減とパワーアップにより、最高出力394ps・最大トルク450Nmを発揮し、0-100km/hの加速タイムは4.1秒(スポーツクロノパッケージ仕様車は3.9秒)、最高速度は294km/hを誇ります。
対してGTSには、公道走行可能な911として初となる、「T-ハイブリッド」と名づけられたハイブリッドシステムを採用。
電動ターボチャージャーが搭載されており、ブースト圧を即座に上げられるのが特徴で、またターボチャージャーの電気モーターは排出ガスからエネルギーを得るジェネレーターとしても機能し、最大15psの電力を発生するものになっています。
このモータースポーツでの知見を生かし開発したというハイブリッドシステムには、新開発の3.6リッター水平対向6気筒シングルターボエンジンが組み合わされ、システム最高出力は541ps・システム最大トルク610Nmを発揮。
0-100km/h加速は3.0秒、最高速度は312kmを誇るといいます。
またトランスミッションは、両グレードとも8段PDKが組み合わされます。
なお、ハイブリッド化されたものの、エンジンがコンパクトになったことにより、車重の重量増は前期モデル比で50kgと最小限に抑えられています。
今回の発表では、クーペモデルにくわえてオープンカーモデルとなる「カブリオレ」もラインナップされ、さらにGTSにはタルガトップを装備する「タルガ」や、4WDも選択可能となっています。
価格は(消費税込)は、カレラが1694万円から1943万円、GTSが2254万円から2615万円で、同年5月29日より予約受注が開始されるといいます。
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