高性能「巨大ベッド」搭載!? 日産「新型“車中泊”カー」寝心地はどう? 「キャラバン マイルーム」実際に「泊ってみた」印象とは
走りはベース車以上に安定感あり!?
最後に走行感覚についても触れておきます。試乗車は2.4リッター直列4気筒のクリーンディーゼルターボエンジンを搭載する2WD(後輪駆動)モデルでした。
2022年のマイナーチェンジでトルクが大幅に上がった新型エンジンに変更されており、その際にトランスミッションも7段式に載せ変わっています。
ワンボックスバンはそのレイアウト上、ドライバーがエンジン及び前輪車軸の上に乗っている状態となります。
日ごろは乗用車に乗り慣れているせいか、最初は独特の乗り味に戸惑いましたが、高速道路をしばらく走ったくらいですぐに馴染むことができました。
パワーは十分以上あり、高速を巡行している際でも静粛性はしっかり保たれています。インテリアの大きな架装物からきしみ音などが聞こえることもなく、しっかりした造作であることがわかります。
試乗車のカタログ上の車両重量は2135kg(持ち込み登録車のため参考値)。ベース車(1820kg)に比べ300kgほど重いですが、むしろ乗り心地や安定感はベース車以上かもしれません。
車両後半に積まれた架装の重さが良い意味で効いていることが推察されます。
なおそのぶん最大積載量は750kgとベース車(1000kg)に比べ減っているので、平日に仕事で使おうとしている人は積載物の重量に注意が必要かもしれません。
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日産によると、今回試した特別仕様車のローンチエディションはすでに注文が予定台数に達したため、オーダーは終了しているといいます。
新型キャラバン マイルームを手に入れたければ、前述の通り2024年夏の正規モデル発売までもう少し待つ必要があります。
新型キャラバン マイルーム特別仕様車“ローンチエディション”の販売価格(消費税込み)は、2タイプあるベッドの仕様や、ガソリン車とディーゼル車の違い、さらに駆動方式の違いによって、595万8700円から714万100円です。
ベースのGRAND プレミアムGXが333万1900円から430万2100円なので、その差は262万8000円から283万8000円とそれなりにあります。
ただし前述の通りローンチエディションは「オプション“全部ノセ”」で、価格なりの満足度も高い仕様です。
一方でローンチエディションの特別装備がすべてオプションだとすれば、正規モデルについては販売価格もグッと抑えられる可能性が高いでしょう。
2024年4月時点で、今夏発売予定の新型キャラバン マイルーム(正規モデル)に関する情報は公開されておらず、仕様や価格の詳細なども不明ですが、お得な設定となることを大いに期待したいところです。
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