5速MT搭載! スズキ新型「快速ハッチ」に驚いた!? アンダー200万円の新型「スイフト」がスゴい! 実力は?

5速MTを駆使して走ると楽しい!

 前置きはこのあたりにして試乗と行きましょう。新型スイフトのエクステリアは、個人的にはフロント形状がイマイチだと思うけれど、慣れるかもしれない。

 意外に頑張っているのがインテリア。このクラスとしては形状も仕上がりも余裕の合格点を付けて良い。むしろ「いいね!」とすら思う。液晶サイズだって大きい。イマドキ液晶が小さいとイッキに評価が下がります。

 エンジン始動してクラッチミートし走り出す。スペック的に1.2リッターで82馬力と物足りないが、何せ車重920kgと驚くほど軽い。

スズキ新型「スイフト HYBRID MX・5速MT」
スズキ新型「スイフト HYBRID MX・5速MT」

 競合するライバル車より10%くらい軽く、何なら軽自動車と同等。それでいて最大トルクは108Nmあるため、期待以上に走ってくれる。

 実際、動力性能で不満を感じることは無かった。むしろ5速MTを駆使して走ると楽しいとさえ思う。

 赤信号で車速を落としと停止前にエンジンが止まる。走り出すべくクラッチを踏むと、前述の通り「するん」とエンジンが掛かります。

 また、アダプティブクルーズコントロールも標準装備されているのだけれど、こちらは車速が20km/hくらいまで落ちた時点で機能停止する(MT車はみんな同じ)。

 AT車だとブレーキを踏み忘れて驚くものの、マニュアル車はクラッチ踏まなくちゃならず、あまり気にならず。

 乗り心地だけれど、これまた期待値を上回った。足回りがしっかり動いている。日本車の平均レベルは余裕で超えています。

 乗り心地にウルサイ私(国沢光宏)でも、サスペンションの改良を考えなくて乗れるレベル。高速道路を走ってみたが、スイフトは欧州市場で売るため、しっかり作り込んでありました。

 いろんな意味で尖った存在でこそないものの「良品廉価」をクルマにしたような存在だと納得。

 素晴らしいのが実用燃費。さすがに本物のハイブリッド車であるトヨタ「ヤリス」のように普通に走って25km/L以上という燃費には及ばないが、でもスイフトだって実用燃費で20km/Lは無理な数字ではない。

 流れの良い郊外の道なら25km/Lくらい出そう。20km/Lを超えてきたら今のガソリン相場だって何とかなると思う。

 そうそう、高齢者になるとペダルの踏み間違いによる暴走事故など起きやすくなるが、MT車であれば暴走事故の可能性は限りなく低くなります。

 自動ブレーキに代表されるADAS(先進運転支援システム)もフルについているため、高齢者の相棒として新型スイフトを強く推奨しておく。

 はたまた、クルマを楽しみたい若い世代にも安価で燃費の良い新型スイフトのマニュアルはピッタリだと考えます。

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Writer: 国沢光宏

Yahooで検索すると最初に出てくる自動車評論家。新車レポートから上手な維持管理の方法まで、自動車関連を全てカバー。ベストカー、カートップ、エンジンなど自動車雑誌への寄稿や、ネットメディアを中心に活動をしている。2010年タイ国ラリー選手権シリーズチャンピオン。

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コメント

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2件のコメント

  1. MT 都内の渋滞考えると、選べないかなあ。郊外でのみ乗るクルマなら可能かもしれないけど。渋滞時AT、郊外MTと言うクルマを出してくれたら良いのにな。

  2. この記者ほんとに大丈夫か?
    マイルドハイブリッドの効果を馬力だけで語ってるがあれは馬力のために搭載されてるわけじゃないぞ。
    マイルドハイブリッドに求められてるのは停止→発信時の高いトルク補助で、このトルク補助があるから最大馬力を下げたエコエンジンでも不快感の少ない快適な街乗りになるって仕組み。
    トヨタ等のストロングハイブリッドは馬力補助になるからそれと混同してしまっているんだろうが、勉強不足のまま記事を書くのはいただけない。

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