東北道下りに「新しいオービス」が設置! 今までなかった“仙台エリア”に進出 新型の「半固定式オービス」どんな特徴がある?
最新「半固定式オービス」は従来の「オービス」と何が違う?
高速道路や幹線道路には、従来から固定式のオービスが設置されていました。
固定式オービスは、立派な支柱の上にカメラやストロボが配置されているタイプや、路肩や中央分離帯に装置が自立しているタイプがあります。
これらの固定式オービスは当然移動することができないため、位置を覚えられてしまうと速度抑制の効果が下がってしまうようです。また設置費用も高額だったり、機器が古くなり、メンテナンスの対応年数が過ぎた場所から撤去が進んでいます。
よって最近は、固定式オービスが新しく設置されることがほとんどなくなりました。
そこで減りつつある固定式オービスの穴を埋めるべく登場したのが、半固定式オービスです。
半固定式オービスとは、文字通り半分固定されているオービスで、その仕組みは、「拠点」と呼ばれるオービス本体をセットするための土台部分を複数の箇所に用意しておき、1台のオービス機器本体を各拠点間で不規則に移動させて使用するという運用になっています。
拠点は金属のケージで囲まれた箱型の形状で、遠目には従来の固定式オービスのようにも見えます。
その半固定式オービスの拠点をドライバーから見た場合、直前まで中に本体がセットされているのかの判別が難しく、そのためドライバーは全ての拠点の近くで速度に気をつけるようになるでしょう。
高価な固定式オービスを3か所新設するよりコストパフォーマンスは高く、メンテナンス作業も効率的に行なえるのが設置側のメリットといえます。
オービス本体は、移動式オービスの「LSM-310」という機種の派生形なので、持ち運びも設置作業も簡単にできると思います。
半固定式オービスは車両の速度計測にレーザーが使われ、通説では最高速度を40キロ以上超過すると作動するといわれています。なおストロボの色は白色でカラー撮影されます。
オービス本体が各拠点を移動する順番や期間に規則性はなく、いつどの場所に本体がセットされているのかは基本的にその場所を通るまでわかりません。
まれにSNSなどで直近の情報がアップされることがありますが、このような情報を絶えずチェックするのは現実的ではありません。
2024年に入り、大阪府、栃木県、群馬県、宮城県と半固定式オービスの拠点が新設されましたが、今後も未導入の都道府県にも増えていくと同時に、導入済みの地域でも拠点が追加されるかもしれません。
大阪府の阪神高速では、既に拠点が6か所となりましたが、たとえば県内に30か所の拠点が点在していたら、効率よく広範囲で速度抑止ができそうです。
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オービスは速度が出やすい場所や、事故の多い場所に設置されます。
またオービス付近では、急ブレーキなど不自然な挙動をするクルマも多いので、車間距離と慎重な運転が求められます。
特に新設されたポイント付近では、目新しい拠点に気づき慌ててブレーキを踏むクルマもいるでしょう。
筆者もオービスの有無に関係なく、いつでもゆとりある運転を心がけたいと思います。
Writer: オービスガイド 大須賀克巳
2008年よりドライバーのための情報を共有するネットワーク作りにとりかかり、現在は「オービスガイド」(アプリ・WEB)を開発と運営。
北海道から沖縄まで、全国全てのオービスを定期的に現地調査。今後も取締り情報に限らず、車に乗る人が安全で快適に、楽しく運転できる仕組みを作りたいと日々奔走している。
オービスに関しては賛否両論があるよね。
絶対的に正確かと言えばそうではないし、事実として裁判で警察側?メーカー?が敗訴している事例もあり。
あと、オービスは幹線道路とかの高規格道路よりも30km〜40kmの市街地道路を積極的に設置するべきとの意見もあるよね。それもそのはず。裏道と言ってかっ飛ばしながら走る輩が多いこと。しかもそういうところは通学路にもなっているしね。千葉県の小学生が巻き込まれたトラック突っ込み事故のニュースは記憶に新しい。