東北道下りに「新しいオービス」が設置! 今までなかった“仙台エリア”に進出 新型の「半固定式オービス」どんな特徴がある?

東北道・東部道・三陸道の各設置ポイントはこうなっている

 まず、東北自動車道下り方面の菅生PA先にできた拠点の場所は、最高速度が80キロの区間で、カーブが多いエリアです。

 それでも都市部の高速道路に比べて道幅などが比較的余裕があるせいか、最高速度以上のスピードで走るクルマが多く見られました。

 さらに走行車両の速度が速い理由として、この場所の近く(322.7キロポスト付近)に設置されていた固定式オービスが3年ほど前に撤去されたことも一因としてあるかもしれません。

 今回拠点が設置された下り方面とは反対の上り側には、現在も固定式オービスがあります。このようにオービスが多く、最高速度も80キロに制限されていることからも、事故が多い場所と推測できます。

B:仙台東部道路 下り(仙台港方面):名取中央SICと名取ICの間[11.2キロポスト付近]に設置された半固定式オービス拠点[撮影:オービスガイド]
B:仙台東部道路 下り(仙台港方面):名取中央SICと名取ICの間[11.2キロポスト付近]に設置された半固定式オービス拠点[撮影:オービスガイド]

 仙台東部道路と三陸沿岸道路の拠点が設置された場所は、どちらも最高速度が普通車の場合100キロです。

 両方とも太平洋側の海沿いを走る道路なので、高低差が少なく直線が多い印象でした。

 調査日が休日だったためか、東北自動車道より走行車両が多く、スピードもさらに速い感じでした。

 仙台東部道路と三陸沿岸道路は、これまでオービスとは無縁の路線で、そのためオービスへの免疫が無いドライバーも多く、運用開始直後はオービスを作動させるクルマが多そうです。

 半固定式オービスの拠点は全国各地に設置されていますが、その多くは近くや同じ路線内に固定式オービスが存在している場合や、過去に設置されていた場所です。

 これは、既存の電源や通信設備などを利用しやすいためと筆者は推察しています。

 また複数ある拠点の位置も、例えば他県では比較的近くにまとめてあり、オービス本体の移動をしやすくしていると考えられていました。

 しかし今回宮城県に設置された3つの事例は、これまでオービスの設置例がなかった場所に新設したほか、拠点同士も離れているという点で、これまでのセオリーは無視した配置となっていることが注目されます。

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1件のコメント

  1. オービスに関しては賛否両論があるよね。
    絶対的に正確かと言えばそうではないし、事実として裁判で警察側?メーカー?が敗訴している事例もあり。
    あと、オービスは幹線道路とかの高規格道路よりも30km〜40kmの市街地道路を積極的に設置するべきとの意見もあるよね。それもそのはず。裏道と言ってかっ飛ばしながら走る輩が多いこと。しかもそういうところは通学路にもなっているしね。千葉県の小学生が巻き込まれたトラック突っ込み事故のニュースは記憶に新しい。

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