ホンダ「新型ミニバン」初公開! 斬新「対面シート」&窓なしテールがスゴイ! “0”の「スペースハブ」が指し示すものとは

2024年3月5日から3月10日までHondaウエルカムプラザ青山にて、ホンダ新型「スペースハブ」が実車展示。今回の実車展示は国内初一般公開となった同モデルですが、このモデルは何を指し示すものなのでしょうか。聞いてみました。

0シリーズって何?

 ホンダは2026年からホンダ0シリーズをグローバルで展開します。そのコンセプトモデルが2024年1月9日から12日までアメリカはラスベガスで開催されたCES(Consumer Electronic Show)でお披露目されました。

 そのうちの1台は「サルーン」という名称で、次世代セダンと位置付けられています。そしてもう1台は「スペースハブ」といい、こちらは次世代ミニバンだといいます。

 まずはスペースハブをもとにホンダ0シリーズの位置づけなどをまとめて見ましょう。

斬新すぎる新型ミニバン! ホンダ新型「スペースハブ」
斬新すぎる新型ミニバン! ホンダ新型「スペースハブ」

 まずはホンダ0シリーズとは何かというところから始めましょう。端的にいってしまうとホンダNシリーズがホンダの軽を指しているのと同じように、ホンダ0シリーズはホンダのBEV(バッテリーEV)を指すブランド名と解釈していいでしょう。

 ここで疑問に思うのは、「ホンダe」や「クラリティ」、そしてもうすぐ出る「N-VAN」をベースにした「N-VAN e:」はどうなのかというところです。

 本田技研工業電動事業開発本部BEV開発センターBEV完成車統括部BEV商品企画部部長の中野弘二氏によると、新規のBEV専用プラットフォームを使ったものを0シリーズと位置付けるとコメントしていましたので、過去のBEVやN-VANのプラットフォームを流用したN-VAN e:はその範疇に入らないということです。

 そして将来は「0シリーズに統合していくことになるでしょう」と述べていました。

 つまりコンパクト(あるいは軽も?)からフラッグシップまで、専用プラットフォームを使ったBEVモデルは全て0シリーズとなるようです。

 これを裏付けるように、ターゲットユーザーも「全てのお客様に向けて」と中野氏。

「これまでのEVは、ICEに比べると重くて(ボディや床が)分厚くバッテリーをたくさん積むので、全高が高くなってしまいます。そこから逸脱させていきたいのです。

 そうすることによって今のモビリティの好きなお客様…それはホンダのお客様だけじゃなくて、全てのお客様に対して提供価値の高いモビリティを提供できると考えているのです。ですから狭い範囲のお客様ではなく思想としては全てのお客様にとなるのです」

 なおこの提供価値とは(1)共鳴を呼ぶ芸術的なデザイン、(2)安全・安心のAD/ADAS、(3)IoT・コネクテッドによる新たな空間価値、(4)人車一体の操る喜び、(5)高い電費性能の5つを指すのです。

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