2.5リッターエンジン搭載! “爆速ターボ”のマツダ「MAZDA 3」登場か!? 「2.0Lロードスター」登場の影で期待される「新モデル」とは
爆速な「マツダ3」登場か!? 考えられるエンジンとは
このMAZDA SPIRIT RACING 3 コンセプトは、5ドアハッチバック「マツダ3」をベースにしたカスタマイズモデル。
「街中からサーキットまで楽しく走れるクルマ」というコンセプトはロードスターのMAZDA SPIRIT RACINGと同様で、日本では走りのイメージがあまりないマツダ3をメーカー自らカスタマイズの提案をしているのが面白いです。
ところで、このMAZDA SPIRIT RACING 3 コンセプトにはどんなエンジンが載るのでしょうか。
公式な説明はありませんでしたが、関係者によると搭載エンジンは「排気量2.5リッターの(ガソリン)ターボエンジン」だと言います。
もちろん国内向けのマツダ3に2.5リッターのターボエンジンはありませんが、北米向けにはガソリンの2.5リッターターボエンジン(国内では「CX-5」や「CX-8」に積んでいたもの)が用意されているので、マツダ3の車体に搭載することは十分に可能なのです。
ただ、関係者は「2.5リッターターボだけど北米向けに積んでいるエンジンと同じではない」とも言います。これにはどんな意味があるのでしょうか。
考えられる内容はふたつです。
ひとつは、現在の2.5リッターターボエンジンとは全く異なる新エンジン、もしくは大幅改良版。そしてもうひとつは、現在の2.5リッターターボエンジンをチューニングしたタイプです。
筆者(工藤貴宏)の推測は後者です。実は2.5リッターターボエンジンのフィーリングは低回転のトルクを重視した北米で好まれる味付けにセッティングされています。高回転が盛り上がるような特性ではありません。
そこで、サーキットまで視野に入れたスポーティな車両にあわせてパワーアップと同時に高回転まで気持ちよく使えるチューニングを施して搭載。それがもっとも考えやすく理想的なプランではないでしょうか。
また、現在の状況を考えれば「新しい2.5リッターターボエンジンを開発して既存のボディに搭載する」とは考えにくいのも、“チューニング説”を唱える理由のひとつです。
ちなみにMAZDA SPIRIT RACING RSコンセプト(ロードスター)に搭載する2リッターエンジンは「200psを目標としている」とのこと。
ロードスターRFに搭載する2リッターエンジンが184psなので、厳密に言えば「それとは違うエンジン」ということになります。スペシャルなモデルということで、チューニングが施されているのでしょう。
MAZDA SPIRIT RACING 3コンセプトに関しても、チューニングを施すことで「いま売っているモデルとは違うエンジン」とするのではないでしょうか。
いずれにせよ、マツダの新たな展開に期待しないわけにはいきません。
Writer: 工藤貴宏
1976年長野県生まれ。自動車雑誌編集部や編集プロダクションを経てフリーの自動車ライターとして独立。新車紹介、使い勝手やバイヤーズガイドを中心に雑誌やWEBに寄稿している。執筆で心掛けているのは「そのクルマは誰を幸せにするのか?」だ。現在の愛車はマツダ CX-60/ホンダ S660。
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