「最も多い」交通違反とは? 最新版を警察庁が公開! めちゃ“捕まってる”違反は何? 注意すべきコトは?
警察庁は2023年中の交通違反の検挙件数を公表しました。どの違反が最も多かったのでしょうか。
2023年中の交通違反の検挙件数が発表された
2024年3月7日に警察庁は2023年中の交通違反の検挙件数を公表しました。
では2023年中は、どの違反が最も多かったのでしょうか。
日々、全国各地で交通違反の取り締まりがおこなわれています。
2024年3月7日、警察庁が公表した最新の統計資料「道路交通法違反の取締り状況」によると、2023年中の交通違反の検挙件数は547万6654件でした。
前年から66万件以上減少しているものの、1日当たりに換算すると約1万5000件もの違反が検挙されていることになります。
まず、検挙件数が1番多かった交通違反は「一時不停止」の126万7094件で、全体の23.1%を占めました。
「止まれ(STOP)」の道路標識があれば停止線の前で一時停止をしなければいけませんが、実はドライバーが止まっているつもりでも一時停止できていないケースが散見されます。
一時停止は法律上「車輪が完全に停止すること」と解釈されており、クルマやバイクを運転する際には停止線の手前でしっかりと停止、そして左右の安全を確認しながら通行することが重要といえるでしょう。
次に、2番目に検挙件数が多かったのは「最高速度違反」(スピード違反)の88万8500件で、全体の16.2%でした。
さらにこの違反は、超過した速度別に「50km/h以上」、「30km/h以上50km/h未満」、「25km/h以上30km/h未満」、「20km/h以上25km/h未満」、「15km/h以上20km/h未満」、「15km/h未満」の6種類に分類されます。
その中でも「20km/h以上25km/h未満」の速度超過の検挙件数は29万2723件、「15km/h以上20km/h未満」は27万7769件と多い傾向にあります。
一方で、「15km/h未満」の速度超過については検挙件数が78件、全体に占める割合はわずか0.0014%程度と非常に低いようです。
車両の構造上、スピードメーターに表示される速度と実際に出ている速度には10km/h程度の誤差が生じると言われており、警察がその点を考慮して「15km/h未満」の速度超過を積極的には取り締まっていないものとみられます。
そして検挙件数が3番目に多かったのは「放置違反金納付命令件数」で64万6973件、全体に占める割合は11.8%でした。
この放置違反金納付命令とは、駐車違反でクルマに「放置車両確認標章」(黄色いステッカー)を貼られた際、運転者が警察に出頭せず、放置違反金も納付しないままでいた場合に都道府県公安委員会から出される命令のことです。
駐車違反で検挙された後に何もせず放置していると、場合によってはクルマの車検が拒否されたり財産を差し押さえられたりする事例もあるため、注意が必要です。
また、上記の違反に次いで検挙件数が多かったのは「通行禁止違反」の61万6174件で全体の11.3%だったほか、その後には「信号無視」の42万8565件が続き、全体の7.8%を占めました。
特に通行禁止違反は、車両進入禁止や一方通行の道路などを走行する違反です。
初めて通行する場所では道路標識をよく確認するようにしましょう。
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検挙数トップ5以外では、「座席ベルト装着義務違反」や「横断歩行者等妨害等違反」も比較的検挙数の多い交通違反です。
検挙件数が多いということは、それに関連した事故が発生しやすいともいえるため、交通ルールを守り安全な運転を心がけましょう。
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