なぜ「ユキ」カタカナ表記? 高速道路の電光板で「雪」じゃなく「ユキ」 納得の理由とは
高速道路の電光掲示板では、降雪時に「ユキ注意」などとカタカナ表記される場合もありますが、これは一体なぜなのでしょうか。
「ユキ」の表示、SNSでは可愛いと好評!?
高速道路には、さまざまな道路情報を知らせる電光掲示板が設置されています。
降雪時には「ユキ注意」などとカタカナ表記される場合もありますが、これは一体なぜなのでしょうか。
高速道路上にはSA・PAまでの距離や混雑状況、渋滞情報などを知らせる電光掲示板(情報板)が設置されています。
高速道路を利用するドライバーの中には、それらの情報を運転の参考にしている人もいるでしょう。
特に降雪時には、高速道路の電光掲示板に「ユキ スリップ注意」や「ユキのため入口閉鎖中」、「○○ICユキ」など、雪がカタカナ表記されているケースが散見されます。
このカタカナ表記に対してSNS上では、「ユキって人の名前みたい」「電光掲示板に出口ユキって表示されていると個人名っぽくて面白い」「カタカナ表記可愛い」などの反応が寄せられています。
また、カタカナ表記と同時に雪だるまのイラストが電光掲示板に表示される場合もあり、「雪だるま可愛い」「見かけると嬉しい」といった好意的な声も聞かれました。
このように多くのドライバーを和ませている「ユキ」の表記ですが、一体なぜカタカナで表記されているのでしょうか。
この疑問に関してNEXCO西日本広報課の担当者は次のように話しています。
「カタカナ表示とする明確な規定はなく、地域によって『雪』と表示している場合や『ユキ』と表示している場合がございます」
つまり統一されたルールはなく、高速道路各社の判断でカタカナ表記にしているようです。
明確な理由は分からないものの、道路会社によっては「霧」を「キリ」とカタカナ表記しているケースもあるため、画数の多い漢字をカタカナにして見やすくする狙いがあると推測されます。
さらに雪の表示を出す基準に関して担当者は「高速道路に設置している気象観測機器や交通管理用監視カメラ、交通管理隊等の道路巡回による目視により、降雪等が確認された場合に表示します」と説明しています。
そのほか電光掲示板の見やすさなど工夫している点については、次のように話しています。
「走行中に道路利用者の方に提供される情報は、認識から行動へ、迅速な展開がなされるものでなければなりません。
したがって情報板の表示内容は道路利用者が理解しやすく、解釈の誤解が生じないものとするよう区間(地区)、原因(現象)および行為(反応)を示し、シンボルマークを用いるなど理解しやすい平易なものとしています」
実際に高速道路の電光掲示板では、事故による渋滞・通行止めが発生した際に「○○IC-△△IC渋滞8km」「○○IC-△△IC事故通行止」というように、渋滞・通行止めの区間や原因などが分かりやすく表示されます。
また落下物があった場合には「1キロ先落下物あり注意」「○○IC-△△IC落下物あり」などと注意を呼びかけます。
それらの文字に加えて、電光掲示板にはさまざまなシンボルマーク(図柄)も表示されています。
たとえば雨によって道路がスリップしやすいときはクルマがスリップする様子をあらわしたマークを、故障車がある場合は三角表示板とクルマのマークを使って知らせることもあります。
運転中には電光掲示板をじっくりと確認する時間がないため、パッと見ただけでドライバーに道路状況が伝わるよう、さまざまな創意工夫が凝らされているといえるでしょう。
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一部のエリアでは渋滞が増加傾向の場合に赤い三角マーク、渋滞解消の場合に緑の三角マークを表示することも。
掲示板の表示を見て渋滞を回避する経路を選択したり、天候によって慎重な運転を心がけたりと、運転の際に上手く活用してみると良いでしょう。
今の電光掲示板は明彩度が上がりカラーで表示されるが、ちょっと前までは電球の解像度の粗い表示が一般的だった。故に、画数の多い漢字は表現が難しいため、雨雪霧などはカナ表示が主だった。しかも球切れでドットが欠けていても、はっきりわかる表示形態として的確だったからではないか。(今の表示しか見たことのないライター様には理解できないであろう)
うちの天然嫁は、トンネル内の「出口ユキ」を「出口行き」だと思っていた。
助手席で「出口に行くに決まってるやんな?」と言い出したときは一瞬意味が分からなかったw
タイトルには「納得の理由」とあるのに本文では「明確な理由は分からないものの」とあり、
全く納得出来ない