将来は半島貫く「五條新宮道路」に! 国道168号「阪本工区」3月開通 トンネル&橋で大改良

国道168号の「阪本工区」が、2024年3月に開通します。

狭くて急カーブの続く現道をバイパス

 奈良県は2024年2月7日、建設を進めてきた国道168号の「阪本工区」が3月23日に開通すると発表しました。

国道168号(現道)は道幅が狭い箇所がある(画像:奈良県)
国道168号(現道)は道幅が狭い箇所がある(画像:奈良県)

 国道168号は、和歌山県新宮市から大阪府枚方市までを結ぶ延長約188kmの道路です。

 奈良県や紀伊半島の内陸山間部を南北に貫く重要な幹線であり、このうち新宮市から奈良県五條市までの区間は、地域高規格道路「五條新宮道路」として少しずつ整備が進んでいます。

 いくつか開通している区間もありますが、その中でも奈良県十津川村の七色高架橋は大規模な改良区間です。山岳部連続高架橋としては日本最大規模で、切り立った山肌に張り付くように造られた高架道路が約1.7kmにわたり続きます。

 今回開通する阪本工区も、将来は五條新宮道路の一部を構成することになります。

 五條市の大塔町小代から大塔町阪本からまでの現道約2.1kmを、新阪本トンネルと阪本大橋で約1.4kmに短縮します。

 現道は幅が5mほどと狭く見通しの悪い急カーブもある山道ですが、バイパスは幅8.5m(2車線)、設計速度60km/hで造られ急カーブも解消されます。

 開通により走行性や安全性の向上、観光活性化、救急搬送時間の短縮などの効果が期待されています。

【地図】五條新宮道路の計画ルートを地図で見る(13枚)

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