新名神なぜ「開通延期」? 工事最盛期の「滋賀‐京都」2024年度は“困難” 落胆と励ましの声集まる

新名神高速の大津JCT(仮称)~城陽JCT・IC間は、2024年度の開通を目指して建設中ですが、スケジュールが延期となりそうです。SNSではどのような反響が寄せられているのでしょうか。

「2024年度の開通は困難な状況」

 建設が進む新名神高速の大津JCT(仮称)~城陽JCT・IC間は、暫定4車線での開通目標が「2024年度」とされてきましたが、延期となりそうです。これについてSNSではどのような反響があるのでしょうか。

新名神の城陽高架橋の整備状況。2023年11月撮影(画像:NEXCO西日本)
新名神の城陽高架橋の整備状況。2023年11月撮影(画像:NEXCO西日本)

 NEXCO西日本は2024年1月17日、工事の最盛期を迎えている同区間の連絡調整会議を開催。国土交通省近畿地方整備局や沿線の府県・市町と、建設区間の現況や課題などを情報共有しました。

 滋賀と京都の府県境にまたがる大津JCT~城陽JCT・IC間(約25.1km)は、土木区間約6割、橋梁区間約3割、トンネル区間約1割で構成されています。

 NEXCO西日本によると用地取得はすべて完了しており、全区間にわたって工事を進めているといいます。

 ただ、この中で工事に時間を要する箇所が複数あるとして、大津JCT~城陽JCT・IC間の2024年度の開通は困難な状況であり、工程の精査が必要としています。

 具体的には、信楽川橋の橋脚工事で事前に確認できていなかった硬岩が出てきたこと、宇治田原IC部でいわゆるウッドショックにより代替施設の建築に必要な木材の調達が遅れ、さらに用地の引き渡しにも影響が生じたこと、また、同箇所で局所的にコンクリート殻などが出てきたこと、城陽スマートIC部で地盤改良の範囲が大幅に増えたことなどを原因として挙げています。

 会議では、「開通が遅れることは非常に残念」「1日でも早く開通できるよう、事業を推進していだきたい」「新たな開通予定時期については、できるだけ早く提示いただきたい」といった意見が関係各所から出たそうです。

 SNSでは、「延期になるんかー…なんか残念」「うーむ……まだ待たないといかんのか」「アカンかったか…」と落胆する声が複数ありました。

 また、「地獄の京滋バイパスはまだまだ続く」「万博に間に合いません」といった投稿や、「個人的に新名神が開通したらめっちゃ助かる」「早くできて欲しいよここは」と期待を寄せる人も。

 さらに、「品質、安全のための工期延期なら仕方ない。関係者は大変だと思いますが頑張ってください」「安全第一です。工事現場の皆様事故なくお願いいたします」「ご安全に」と、建設現場の人々を励ます声も多く寄せられていました。

 なお、今回の区間の西に位置する八幡京田辺JCT・IC~高槻JCT・IC間も、建設工事が進んでいます。この区間の開通は、「用地取得やトンネル工事などが順調に進んだ場合」という条件が付きますが、暫定4車線で2027年度の目標です。

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