ホンダが新型「プレリュード」発売へ! 「シルビア」「セリカ」は!? 復活してほしい「スペシャルティカー」とは
トヨタのスペシャルティカーとは?
●トヨタ「セリカ」
実は、トヨタはスペシャルティカーを数多く輩出しているメーカーで、スペシャリティが人気になる前から、当時としては画期的かつ贅沢な3ナンバーボディを設定する2ドアクーペ「ソアラ」なども誕生させています。
そんなトヨタが、1970年代から生産していた老舗クーペが「セリカ」です。当時のファミリーセダン「カリーナ」のシャシを採用し、コストを抑えつつ斬新なデザインのボディを実現。

以降も実用性を持ったクーペでしたが、1981年に誕生した3代目でリフトバックボディが追加され、これがのちに「セリカXX」から「スープラ」へと発展。ある意味ではトヨタのスポーツカーの起源ともなっています。
1985年にデビューした4代目セリカは、駆動方式をFRからFFへ変更。リトラクタブル式ヘッドライトと丸みのあるボディーラインで3ドアのみの展開となりました。
そして翌年にはターボチャージャーで最高出力185馬力を発揮するパワーユニットと、手動デフロック付きセンターデフ搭載のフルタイム4WD駆動車「セリカGT-FOUR」を発売し、WRCをはじめラリーで活躍したことで、新しい時代のセリカが確立されたのです
2006年で生産が終了した6代目セリカは、クーペが暗黒の時代だったこともあり、FFのみで最高出力も190馬力ほどの2ドアクーペとなり、さらにその前に姿を消した「レビン/トレノ」と統合されたことで排気量も縮小され、最後はひっそりと姿を消した状態になっています。
しかし今見ても新鮮さを感じさせる流麗なデザインですし、クーペボディにこそ新型「プリウス」のような「ハンマーヘッド」デザインは似合うと思います。
●マツダ「コスモ」
今ではSUVの「CXシリーズ」がメインとなっているマツダですが、もともとは大のクーペ好きメーカーでした。
今でも2シーターオープンカーの「ロードスター」は健在ですし、なかでもハードトップの「ロードスターRF」は解釈によっては日本に残る最後のスペシャルティとも言えます。
そんなマツダにとって切っても切れないのがロータリーエンジン。そして世界初の量産型ロータリーエンジン搭載車が、1967年に登場した初代「コスモ」です。
4代目は、当時のマツダ販売チャンネル「ユーノス」ブランドのフラッグシップ「ユーノス・コスモ」として1990年にデビュー。
全長4815mm×全幅1795mm×全高1305mmというボディサイズで、現代でも大きいサイズに分類される、ロータリー専用クーペでした。
当時は「贅沢の極み」として大型クーペに皆が憧れた時代だったのですが、その洗練されすぎたスタイリングで一部のロータリー好きには好評だったのもの、一般的には人気が盛り上がらなかった超個性派でした。
でも、それでいいんです。そもそも市民権を得過ぎるクルマではスペシャリティとは言えず、個性が強すぎるくらいがこのカテゴリでは正義といえるでしょう。
最近、SUVである「MX-30」にロータリーEVが搭載されましたが、このエンジンを拡大しハイパワー化するのであれば、ぜひともコスモを復活させてほしいものです。
Writer: くるまのニュースライター 金田ケイスケ
2000年代から新車専門誌・輸入車専門誌編集部を経て独立。専門誌のみならずファッション誌や一般誌、WEB媒体にも寄稿。
中古車専門誌時代の人脈から、車両ごとの人気動向やメンテナンス情報まで幅広く網羅。また現在ではクルマに限らずバイクやエンタメまで幅広いジャンルで活躍中。


































