ホンダ新型「CB」は26年発売? リッター直4דネオクラシックデザイン”に熱視線! 若手が再構築した「CB1000F Concept」に膨らむ期待とは
モーターサイクルショー2025で最も注目を集めたホンダの新型コンセプト「CB1000F」。かつての名車を彷彿とさせるその姿は、一体どのようなバイクなのでしょうか。
ファン待望の“F”がネオクラで帰ってきた!
2025年のモーターサイクルショーで最も注目を集めた1台、それがホンダ「CB1000F Concept(コンセプト)」です。
大阪、そして東京での公開と同時に、SNS上では「絶対に発売してほしい」「大型二輪免許を取りたくなった」といった熱いコメントが相次ぎ、会場でも多くのバイクファンが足を止める姿が見られました。

CB1000F Conceptは、2020年に話題となった「CB-Fコンセプト」とは別のアプローチで開発されたモデルで、市販化を強く意識した仕上がりが特徴です。コロナ禍の影響で開発が止まったCB-Fコンセプトに落胆したファンも多かった中、“F”の名が再び現れたことで、CBファンの期待感が一気に膨らんでいます。
さらに、2025年2月には27年の歴史を持つ「CB1300スーパーフォア」ファイナルエディションが発表され、CBシリーズの今後を案じる声も聞かれる中での発表だっただけに、CB1000F Conceptへの注目度は非常に高いものとなりました。
デザインを見てまず思い浮かぶのは、往年の名車「CB750F」や「CB900F」。特に80年代にアメリカのAMAスーパーバイク選手権で活躍したスペンサー仕様を彷彿とさせる、シルバーにブルーのストライプが施された「スペンサーカラー」は、多くのバイクファンの心を鷲掴みにしました。
タンク形状も印象的で、CB750F/900Fを意識した直線的で張り出したフォルムは、現在の丸みを帯びたCBシリーズにはないエッジを感じさせるもの。また、ネオクラシックデザインの王道を踏襲しつつも、ロングフォークやメガホンマフラー、肉抜きシートなど、CBカスタムの文脈を踏まえた細部の造形にも強いこだわりが見られます。
さらに注目すべきは、CB1000F Conceptに込められた開発者の世代感です。今回のプロジェクトには20〜30代の若手スタッフが多数参加しており、CBという存在をリアルタイムで知らないからこその新鮮な視点で、Fの魅力を現代に再構築しています。実際、リサーチ段階でも「当時のことは知らないが、CB-Fという名前は知っている」という若年層の声が多かったといいます。
現段階では、パワーユニットに999cc水冷4ストDOHC直列4気筒エンジンが搭載されています。
足回りには、ホイールは17インチ、前後ラジアルタイヤを装備し、フロントには倒立フォーク、リアにはプロリンク式モノショックサスペンションを搭載しています。
インストゥルメントパネルは近年多くのモデルに採用されている、フルデジタルメーター搭載されていましたが、来場者から「ぜひアナログメーターを!」との声が多く上げられていたようです。
保安部品の装着や仕様調整が必要なため、現在はコンセプト段階にとどまっているCB1000F Conceptですが、ホンダのスタッフは「来場者の反響や世間の声次第で市販化の可能性も十分ある」と話しており、期待が高まります。さらに、社内ではすでに細部のメカニズム開発が進んでおり、早ければ2026年中の発売も視野に入っているようです。
「CBの新しい物語の序章」とホンダが語るこのモデルは、単なる懐古趣味にとどまらず、未来のCB像を提示する意欲作でもあります。
CB1300SFを長年愛用している筆者としても、CB1000F Conceptが市販されれば、即座に増車したいほどの完成度。
かつてCBに胸をときめかせたベテランライダーだけでなく、新たなCBファンを呼び込む力も秘めた、まさに新旧融合の傑作といえるでしょう。
Writer: 山崎 友貴
自動車雑誌編集長を経て、フリーの編集者に転向。登山やクライミングなどアウトドアが専らの趣味で、アウトドア雑誌「フィールダー(笠倉出版社刊)」にて現在も連載中。昨今は車中泊にもハマっており、SUVとアウトドアの楽しさを広く伝えている。
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