日産「スカイライン」人気が飛び火!? 「GT-Rじゃないほう」も値上がりか? いま要注目な「グレード」とは

アメリカのJDM人気などの影響を受け、1990年代の国産スポーツカーの中古車相場が高騰を続けています。最高峰モデルが注目される中で、近年はそれ以外のグレードにもその影響が及んでいるといいます。

花形モデル「スカイラインGT-R」が高すぎる!

 1990年代の国産スポーツカーが今続々と海外へと輸出され、中古車相場も高騰しています。

 行き先のほとんどはアメリカで、なかでも昨今は超人気スポーツブランドで「じゃないほう」のグレードに注目が集まっているようです。

丸テールが格好イイ! 人気上昇中の「スカイライン」とは!?
丸テールが格好イイ! 人気上昇中の「スカイライン」とは!?

 漫画「頭文字D」や映画「ワイルドスピード」のなどの影響で、あまり輸出されず日本国内を中心に販売された1990年代の国産スポーツカーが今、世界から注目されています。

 なかでもアメリカでは「JDM(Japanese domestic market)」と呼ばれるひとつのジャンルとなり、熱狂的なファンによって支持されています。

 その人気の中心にあるのは、R34型「スカイラインGT-R」です。

 1999年から2002年まで販売されたスカイラインシリーズの最高峰で、その前のR32型やR33型とともに「第2世代」といわれるスカイラインGT-Rのなかで、もっとも人気のあるモデルとなっています。

 2024年1月12日から14日に開催されたカスタムカーイベント「東京オートサロン2024」でも、専門店が出展したR34型などの第2世代スカイラインGT-Rには軒並み数千万円から、高いものでは数億円に及ぶプライスがついており、しかもその多くが会期中に売約済みとなったことで話題を呼んだばかりです。

 しかしながら、海外輸出事情にも詳しい中古車買い取り店の担当者によると、こうした事情が少し変わりつつあるといいます。

 昨今はR34型のなかでも「GT-R」じゃないほう、2ドアクーペのスカイライン 25GTターボのほうに注目が移行してきているというのです。

 スカイライン GT-Rは、2.6リッター直列6気筒(直6)ツインターボエンジンと4輪駆動、そしてワイドボディの組み合わせによる他を圧倒するパワフルな走りが特徴です。

 これに対し25GTターボは、2.5リッター直6ターボとFR(後輪駆動)、そしてよりコンパクトなボディの組み合わせで、軽快な走りが特徴のモデルです。

 担当者は、R34型スカイライン 25GTターボが注目を集める理由を次のように説明します。

「ファンにとっての大本命が、R34型スカイラインGT-Rであることには変わりありません。

 ですがあまりに高額になりすぎたスカイラインGT-Rは、なかなか手を出しにくい状況です。

『GT-Rは無理でもR34型スカイラインが欲しい』ということで、R34型スカイライン 25GTターボにファンの注目が移行してきているのです」

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