日産「スカイライン」人気が飛び火!? 「GT-Rじゃないほう」も値上がりか? いま要注目な「グレード」とは

正規輸出されなかったアメリカでR34型「25GTターボ」が人気!?

 ただ、R34型スカイライン 25GTターボが人気となっている理由はそれだけではありません。

 25GTターボが2023年にアメリカの「25年ルール」をクリアしたことによるものが大きいと、前出の担当者はいいます。

「スカイラインらしいデザイン」で根強い人気を誇る「GT-R」じゃないほうの日産「スカイライン」(R34型)[写真は2000年にマイナーチェンジを実施した後期モデル]
「スカイラインらしいデザイン」で根強い人気を誇る「GT-R」じゃないほうの日産「スカイライン」(R34型)[写真は2000年にマイナーチェンジを実施した後期モデル]

 25年ルールとは「アメリカ合衆国の安全基準を満たさないクルマは登録できない」というルールです。

 例えば「(右側通行のアメリカでは)右ハンドル車は不可」といった決まりの例外として、製造から25年を超えたクルマ(クラシックカー)は規制の対象外にするというもの。

 2024年は、1999年式のクルマが規制の対象外となり、アメリカへ輸入することが可能となります。

 R34型スカイライン 25GTターボの発売は1998年5月であり、2023年より輸出できるようになりました。

 そのため前出の担当者によれば、バイヤーたちは今このR34型スカイライン 25GTターボを業者向け中古車オークションで買いあさっており、その影響で25GTターボの中古車価格は急激に上昇する傾向にあるといいます。

 実際、大手の中古車サイトで検索してみると、掲載台数40数台の国内中古車相場は365万円~700万円(950万円もするフルカスタム車は除く)にまで高騰しています。

 デビュー当時の25GTターボの価格は286万円(5速MT車)でしたので、個体によっては3倍近く値上がりしていることになります。

 後輪駆動である25GTターボはハンドリングが軽快で、それでいてエンジンも最高出力280PSとパワフル。また、マニュアルミッションも選択できるという点も部分も好まれるそうで、今後、根こそぎ海外市場へ持っていかれる可能性もあるそうです。

※ ※ ※

 スポーツカー人気が低迷していた時期に、しかもわずか4年間しか生産されていなかったR34スカイラインGT-Rは、生産台数がそれほど多くありません。

 前出の買い取り専門店の担当者によると、2024年以降も、25GTターボの価格が下がることはまずないとのこと。

 高額になりすぎてしまったR34スカイラインGT-Rの二の舞にならないよう、GT-R以外のR34型スカイラインが欲しい人は、今すぐ探し始めることをオススメします。

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