マツダ「新型2ドアスポーツカー」実車展示! 「次期型RX-7」思わせるリトラライト&ロータリーモデルが来札! 市販化の可能性も高まった?
マツダは2024年1月19日から3日間開催の「札幌モビリティショー2024」で、市販化の可能性が高まることが示された「アイコニックSP」が実車展示されました。
市販化示唆後、初の公開となった「アイコニックSP」
マツダは2024年1月19日から3日間、札幌ドーム(札幌市豊平区)で開催の「札幌モビリティショー2024」において、ブース出展を実施しました。
同ブースでは、改良後の「ロードスターRF」に加え、「MAZDA ICONIC SP(アイコニックSP)」も実車展示されました。
アイコニックSPは、2ドアクーペボディを持つスポーツカーのコンセプトモデルです。2023年10月に開催された「ジャパンモビリティショー2023」で世界初公開されました。
マツダによれば、アイコニックSPは「企業理念である『前向きに今日を生きる人の輪を広げる』を具現化し、人々の中にある『クルマが好き』という気持ちに応えた未来の提案」だとしています。
エクステリアは、ロータリーエンジンのコンパクトさを活かした低いノーズや、マツダが販売した往年のスポーツカーの意匠を取り入れた点が特徴です。
フロントフェイスはマツダ車共通の最新デザイン「魂動デザイン」を採用しつつも、スポーツカー「RX-7」や初代「ロードスター」(ユーノスロードスター・NA型)などのようなリトラクタブル式を装備。
ボディサイドはグラマラスなラインやドア周辺部の処理が、3代目RX-7(FD3S型)を想起させます。テールランプも丸目4灯デザインとなるなど、クラシカルな雰囲気も感じさせます。
最大の特徴はパワートレインで、マツダ独自のロータリーエンジン技術を用いたプラグインハイブリッドシステム「2ローターRotary-EVシステム」を搭載。最大出力370馬力を誇ります。
大容量のバッテリーを搭載しつつも、車両重量を1450kgに抑え、前後重量配分も理想とされる50:50に近づけることで、高い走行性能を実現しています。
ボディサイズは全長4180mm×全幅1850mm×全高1150mm、ホイールベース2590mmとコンパクトなサイズです。
インテリアはテーマカラーに藍染を採用することで、日本的な美意識も用いられました。素材には植物由来のファブリックも用い、持続可能性にも配慮されています。
直線基調のインパネや大きく張り出したメーターフード、3本スポークのステアリングなどがスポーティさを感じさせるとともに、インパネやドアトリムはスエード調の素材を使用して上質感も演出しています。
ジャパンモビリティショー2023での初公開時、名車の面影を残すデザインやロータリーエンジン搭載という点で、多くのスポーツカーファンからの注目を浴び、一部では「RX-7の再来」「ロータリースポーツカーの復活」などと大きな話題になりました。
その後、名古屋、大阪、福岡と各地のモビリティショーにおいても登場するなど存在感を高め、続報が期待されていました。
そして、2024年1月開催のカスタムカーショー「東京オートサロン2024」において、マツダの代表取締役社長兼CEOの毛籠 勝弘氏は記者発表の場で、アイコニックSPの大きな反響を受けて、ロータリーエンジン開発グループを2月1日に発足させると発表しました。
さらに、改めてアイコニックSPのスペックも公開するなど、前向きな姿勢を示しており、まずはエンジンの開発を進めていくなど段階的な取り組みが明らかになりました。
こうした発表があったなかで、モビリティショー地方開催の最終回を迎える札幌での展示ということもあり、今後がますます注目されます。
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