安すぎ! トヨタの新型「全長5mセダン」 高度な支援機能採用のラグジュアリーモデル! 「bZ7」は約358万円から中国で発売
2026年3月5日に中国で開催された発表会にてトヨタは「bZ7」を正式に発売しました。合わせて価格が発表されました。
トヨタの新型中国向けBEV「bZ7」価格発表 補助金込みで約358万円から
トヨタが2026年春に中国で発売予定の「bZ7」の価格が発表され、予約受付を開始しました。
いったいどのようなクルマなのでしょうか。

トヨタが2021年より展開するBEVラインナップ「bZシリーズ」は現在、グローバルで展開する「bZ4X(北米名:bZ)」、そのワゴンタイプの「bZ4X ツーリング(北米名:bZ ウッドランド)」。
そして中国向けに展開する「bZ3」「bZ3X」「bZ5」の合計5車種で構成されています。
そのうち、bZ3とbZ5は第一汽車との合弁会社「一汽トヨタ」が、bZ3Xは広州汽車との「広汽トヨタ」が製造と販売を担当しています。
これらに続く次なる中国向けBEVが、トヨタが2025年4月の上海モーターショー2025で発表した「bZ7」です。
bZ7は広州モーターショー2023で発表された「bZ FlexCabin Concept」の市販モデルで、製造と販売は広汽トヨタが担当します。
トヨタのBEVはSUVが多い中、bZ7はbZ3以来のセダン車種となり、5130mm×1965mm× 1506mm、ホイールベース3020 mmのボディが実現した伸びやかでスタイリッシュなフォルムが特徴的です。
運転席で駆るドライバーズカーとしても、後席でゆったりとくつろぐショーファーカーとしても、そのどちらでも快適であることを念頭に置いて設計したと言います。
ボディはクーペ風スタイリングを採用し、大胆な風格とスポーティな雰囲気を上手に組み合わせています。
ダッシュボードの中央には15.6インチの大型ディスプレイを搭載するほか、上位グレードではLiDARユニットをフロントガラス上部に設置。
中国の自動運転ベンチャー「Momenta」と開発したレベル2+相当の高度な運転支援機能などで中国のトレンドを取り入れています。
昨今のEVはコックピット周りの操作系統をすべてタッチパネルに集約させがちですが、bZ7では安全性や実用性も重視し、タッチパネルと物理ボタンの良いバランスを実現しています。
高級かつスポーティな乗り味を目指し、シャシー開発はレクサスやGRの各部門と共同開発したと言います。
また、サスペンションは前・ダブルウィッシュボーン/後・マルチリンクを採用し、上位グレードではエアサスペンションと電子制御ダンパーを組み合わせています。
安全性に関しては事故を防止する運転支援機能のほか、相次ぐEV発火による死亡事故を受けて中国政府が制定したバッテリーの新基準(2026年7月より施行)への対応や、事故発生時の緊急脱出を容易にするドアハンドル形状の新基準にも適合するとし、「パッシブセーフティ(事故が起きた後の被害を抑える安全性)」の面を強くアピールしています。
2025年11月に開催された広州モーターショー2025にて、広汽トヨタはbZ7を「20万元台(450万円前後)」で販売すると予告しました。
実質的なフラッグシップモデルであることから、この驚異的な価格設定はにわかに信じがたいとも一部で言われていました。

そんな中、2026年3月5日に開催された発表会にてbZ7を正式に発売、合わせて価格が発表されました。
bZ7は「600 Pro」「700 Max」「710 Ultra」の3モデルを基軸に、運転支援機能用LiDARの有無などで合計5グレードに分けられています。
パワートレインは全モデル共通で、中国のIT企業「ファーウェイ」が開発した最高出力277 hp/最大トルク320 Nmのドライブユニットをフロントに1基搭載します。
動力に関する各モデルの違いはバッテリーに現れており、「600 Pro」は容量71.35 kWhのCALB(中創新航)製LFPバッテリー、それ以外は88.13 kWhのゼナジー(正力新能)製LFPバッテリーを搭載します。なお、グレード名の数字はそれぞれCLTCモードで測定した航続距離の数値となります。
メーカー希望小売価格は600 Proが17.98万元(約411.3万円)、700 Maxが19.98万元(約457.1万円)、710 Ultraが23.98万元(約548.5万円)となり、LiDARが標準装備の710 Ultra以外はプラス2万元(約46万円)でLiDAR搭載グレードが選択可能です。
さらに、中央政府の買い替え補助金、そして広汽トヨタ独自の買い替え補助金といった期間限定の優遇策を組み合わせることで、それぞれの価格は15.68万元(約358.6万円)、17.48万元(約399.8万円)、20.98万元(約479.9万円)にまで下がります。
主な機能・装備はファーウェイが開発した車載システム「HarmonySpace 5」や、中国のIT企業「シャオミ」製のデバイスとの連携機能、前部座席のシートヒーター/ベンチレーション、ガラスルーフ、12スピーカーオーディオ、後席用テーブルなどとなります。
これらに加え、最上位グレードではオーディオシステムをヤマハ製の23スピーカーへアップグレード、全席でのシートヒーター/ベンチレーション/マッサージ機能、ゼログラビティシート、そしてリアシートリクライニング(10°まで)などを特徴とします。
広汽トヨタは2025年、通年で75.6万台を販売しました。2026年には生産販売台数を80万台へ拡大、そして2028年には100万台を目標としており、中国市場の需要に応えるモデルの投入を加速させています。
先立って投入されたbZ3Xは日系メーカーのEVとして異例のヒットを記録しており、発売以降は毎月平均で7000台前後を売り上げています。
これに続くbZ7も350万円前後からという驚きの安さで発売することで、より多機能で価格も安い競合車種が多い中国市場において、プレゼンスを発揮できるかに期待がかかります。
Writer: 中国車研究家 加藤ヒロト
下関生まれ、横浜在住。2017年に初めて訪中した際に中国車の面白さに感動、情報を集めるうちに自ら発信するようになる。現在は慶應義塾大学環境情報学部にて学ぶかたわら、雑誌やウェブへの寄稿のみならず、同人誌「中国自動車ガイドブック」も年2回ほど頒布する。愛車は98年式トヨタ カレン、86年式トヨタ カリーナED、そして並行輸入の13年式MG6 GT。



































































