トヨタ新型「“凄い”ハイエース」初公開! 人気の「商用バン」がまさかの「PHEV化」!? 「e-HIACE」市販化へ

「充電ハイエース」市販化に向けた開発も着々と進行中

「e-ハイエースは、V to H(ヴィークル・トゥ・ホーム:自宅への給電・蓄電機能)といった外部給電も行えるように検討していますので、アウトドアレジャーの際や災害時の電力供給車としても使用できます。

 またハイエースは『働くクルマ』ですので、重たい荷物を積んでも不足なく走るよう、初動トルクの大きなモーターを積んでいます。

 時速120キロ程度の高速道路走行は余裕でこなせるように想定しています」(近藤氏)

中央のトランスミッション部分に発電用モーターと駆動用モーターを組み合わせたHKS製モーターユニットを搭載[写真は床面に置かれた鏡を撮影]
中央のトランスミッション部分に発電用モーターと駆動用モーターを組み合わせたHKS製モーターユニットを搭載[写真は床面に置かれた鏡を撮影]

 そして気になるe-ハイエースの製品化時期については、次のように話します。

「広報の立場としては、市販化はすぐにでも! といいたいところですが、製品開発にはハードルが沢山あります。

 ハイブリッドユニットの制御のセッティングはこれから詰める段階ですが、2024年内には走行テストを行い、お披露目する場があれば積極的に出していきます」

 市販化に向けた今後の展開についても、非常に楽しみなところです。

※ ※ ※

 ジャパンモビリティショー2023に出展された「グローバルハイエース BEVコンセプト」は、コストそして重量の面で考えると、筆者(吉川賢一)としてはやや疑問符をつけずにはいられませんでした。

 その点で、大型商用バン向けの現実的な電動化のソリューション(解決策)としては、今回のe-ハイエースのほうが向いているといえます。既存のユニットを置き換える(コンバージョンする)ことで、比較的簡単に電動化できるからです。

 2トンオーバーの大柄なハイエーススーパーロングが静かに走ってきたら、物凄い違和感とともに感動もあるはず。電動化モデルのe-ハイエースは、商用車の今後を大きく変えるかも知れません。

 HKSの今後の開発動向には、引き続き注目しておきましょう。

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Writer: 吉川 賢一

日産自動車にて11年間、操縦安定性-乗り心地の性能開発を担当。スカイライン等のFR高級車の開発に従事。新型車や新技術の背景にあるストーリーや、作り手視点の面白さを伝えるため執筆中。趣味は10分の1スケールRCカーのレース参戦、クルマ模型収集、サウナなど

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