2023年「イチバン売れたクルマ」は? ダントツ「23万台超え」記録! 新車「長納期」も徐々に解消か 2023年の年間販売台数ランキング発表
2024年1月11日、日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会は2023年の年間車名別販売台数ランキングを発表しました。
2023年の年間販売台数が発表!
2024年1月11日、日本自動車販売協会連合会(自販連)と全国軽自動車協会連合会(全軽自協)は2023年の年間車名別販売台数ランキングを発表しました。
2023年1月から12月までの1年間で、最も売れたクルマは何だったのでしょうか。
自販連は登録車(5ナンバー/3ナンバー)ランキング、全軽自協は軽乗用車のランキングをそれぞれ発表しています。
なお、発表されたランキングは通称名別です。例えば登録車では、トヨタ「ヤリス」としてコンパクトカー「ヤリス」、コンパクトSUV「ヤリスクロス」、コンパクトスポーツ「GRヤリス」が含まれます。
軽自動車ではスズキ「スペーシア」には「スペーシア」、「スペーシアカスタム」、「スペーシアギア」が含まれるなど、同名シリーズ全体が合算されています。
●2023年 登録車 ブランド通称名別 新車販売速報 登録車ベスト10
・1位:トヨタ「ヤリス」(19万4364台)
・2位:トヨタ「カローラ」(15万4870台)
・3位:トヨタ「シエンタ」(13万2332台)
・4位:日産「ノート」(10万2508台)
・5位:トヨタ「ルーミー」(10万800台)
・6位:トヨタ「プリウス」(9万9149台)
・7位:トヨタ「ノア」(9万5181台)
・8位:トヨタ「ヴォクシー」(8万9080台)
・9位:トヨタ「アクア」(8万0268台)
・10位:ホンダ「フリード」(7万7562台)
●2023年 軽四輪車 通称名別 新車販売速報 乗用車ベスト10
・1位:ホンダ「N-BOX」(23万1385台)
・2位:ダイハツ「タント」(15万9392台)
・3位:スズキ「スペーシア」(12万2275台)
・4位:ダイハツ「ムーヴ」(10万4557台)
・5位:スズキ「ハスラー」(8万2720台)
・6位:スズキ「ワゴンR」(7万2235台)
・7位:日産「ルークス」(7万536台)
・8位:スズキ「アルト」(6万7719台)
・9位:ダイハツ「ミラ」(6万4080台)
・10位:ダイハツ「タフト」(5万9330台)
2023年の年間の新車(登録車)販売台数ランキングは、トヨタ「ヤリス」(販売台数19万4364台)が首位を獲得し、2020年から4年連続でトップの座を保ち続けています。
以降、2位がトヨタ「カローラ」、3位がトヨタ「シエンタ」と続き、上位10位までのうち8車種をトヨタが席巻するかたちとなりました。
特に、6位のトヨタ「プリウス」は2023年1月の発売以来好調で、継続して販売台数を伸ばしており、2022年の年間ランキングでの20位から大幅に躍進しました。
なお、20位以内のランキングでは、7車種がミニバン、7車種がクロスオーバーSUVもしくはシリーズ中にSUVモデルを設定している車種で、こうしたボディタイプの需要が多いことを示しています。
軽自動車の2023年販売台数ランキングは、ホンダ「N-BOX」(販売台数23万1385台)が1位を獲得。
9年連続で首位の座を保持しつづけており、2位がダイハツ「タント」、3位がスズキ「スペーシア」、4位がダイハツ「ムーヴ」、5位がスズキ「ハスラー」となっています。
N-BOXは2023年10月5日に3代目が発売。キープコンセプトにしつつも、視界の広さや内外装がリフレッシュされています。
新型の販売も好調とみられ、2024年も「日本一売れているクルマ」の称号を継続できるかが注目です。
また、ライバルとなるスペーシアも2023年11月22日に3代目が発売されました。デザインを一新し、安全性能や快適装備も熟成させています。
2024年は、軽自動車の2大巨頭ともいえる新モデルの販売推移に注目が集まります。
※ ※ ※
登録車(普通車)と軽自動車をすべて含んだ2023年の総合ランキングは以下の通りです。
●2023年 新車販売速報 乗用車ベスト10
・1位:ホンダ「N-BOX」(23万1385台)
・2位:トヨタ「ヤリス」(19万4364台)
・3位:ダイハツ「タント」(15万9392台)
・4位:トヨタ「カローラ」(15万4870台)
・5位:トヨタ「シエンタ」(13万2332台)
・6位:スズキ「スペーシア」(12万2275台)
・7位:ダイハツ「ムーヴ」(10万4557台)
・8位:日産「ノート」(10万2508台)
・9位:トヨタ「ルーミー」(10万800台)
・10位:トヨタ「プリウス」(9万9149台)
この結果として、ホンダ「N-BOX」が唯一20万台超えの販売台数を記録して1位となり、続いて2位にトヨタ「ヤリス」、3位にダイハツ「タント」、4位にトヨタ「カローラ」、5位にトヨタ「シエンタ」となりました。
なお、登録車・軽自動車全体では、前年同月比で100%を超えるクルマが多い点にも注目されます。
これはフルモデルチェンジが期待されていた人気モデルだけでなく、一部では改良や刷新が行われていないのにも関わらず200%を超える台数を記録したクルマもあります。
その背景として、2021年前半に始まった世界的な半導体不足による部品供給の不透明性や、コロナウイルス感染拡大による工場閉鎖などで新車の長納期化が続いていた問題が大幅に改善されたことを示唆しています。
また、2023年はダイハツの認証不正問題が発覚し、それを受けて複数のモデルで受注や生産を停止することが相次ぎました。2024年以降は、こうした影響が販売台数にも反映されるものとみられます。
軽商用車を普段使と軽キャンパーするユーザーも相当数居ると思えば、軽乗用車の勢力図はあまりあてにならないかも。今じゃ軽商用車は仕事の車だけではなく、新規購入の選択肢のひとつでもあるし。
何せ、乗用よりも商用の方が何十万円も安い。それに思うほど乗り心地が悪いという印象も無くなってる。車が移動の足というだけの人が、コロナ禍を経て災害時の移動式避難所としての用途で購入の選択肢となっている。