マツダ「ロータリースポーツカー」市販化は実現するのか!? めちゃカッコいい「アイコニックSP」の実現に期待が持てる「理由」とは

マツダが「ジャパンモビリティショー2023」で世界初公開したコンセプトカー「アイコニックSP」は、美しいスタイリングやロータリーEVシステムの搭載で話題を呼びました。期待される市販化の実現性について探ります。

「アイコニックSP」の根幹となる「ロータリーEV」とはどんな仕組みなのか

 マツダは2023年10月25日、「ジャパンモビリティショー2023(JMS2023)」会場でコンパクトスポーツカーコンセプトの「MAZDA ICONIC SP(以下、アイコニックSP)」を世界初公開しました。
 
 マツダ独自のロータリーエンジンを搭載するアイコニックSPですが、果たして市販の可能性はあるのでしょうか。

「ジャパンモビリティショー2023(JMS2023)」で話題を独占! マツダのコンパクトスポーツカー「アイコニックSP」とはどんなクルマ!?
「ジャパンモビリティショー2023(JMS2023)」で話題を独占! マツダのコンパクトスポーツカー「アイコニックSP」とはどんなクルマ!?

 JMS2023で最も話題をさらったといってもいい、マツダのアイコニックSP。

 アイコニックSPは、美しい造形であることはもちろん、なんと2ローターのロータリーEVシステムを想定したコンセプトカーということで、たくさんの来場者に注目されていました。

 これに先駆け、2023年9月に国内で発表された「MX-30ロータリーEV」は、「8C」型1ローター式ロータリーエンジンを新開発したことで「マツダのロータリーエンジンが復活する!」と、大きく報じられています。

 とはいえロータリーエンジンが直接クルマを駆動するわけではなく、いわゆる電気自動車のレンジエクステンダー(航続距離を伸ばすための発電機能)としてバッテリーを充電するためのものだったためか、ファンもそこまで盛り上がっていたようには感じませんでした。

 しかしJMS2023のアイコニックSPは、2ローターになったとはいえ、レンジエクステンダーである仕組みは変わっていないにも関わらず、たくさんの注目を集めたのはとても良いニュースだと思います。

 単純に航続距離や環境性能を追求するモデルだけではなく、軽量コンパクトなロータリーエンジンの特性を活かし、マツダらしい美しいスポーツカーにも転用できるという可能性を示してくれたことが、ファンの心に響いたのかもしれません。

 たとえモーターで駆動することになっても、「マツダなら楽しいクルマの未来を作ってくれるかも」という期待を抱かずにはいられないコンセプトカーでした。

 そんなアイコニックSPはあくまでも“コンセプトカー”であり、本当に実現するかどうかはまだ分かりません。

 しかし、JMS2023会場でマツダ社員が口を揃えて言っていたのは「応援してください!」という言葉。

 つまり、アイコニックSPの話題が盛り上がれば盛り上がるほど、そしてファンの欲しいという要望が増えれば増えるほど、それが現実に近づくという意味なのだと思います。

 また、アイコニックSP自体が話題になることも大切ですが、すでにロータリーEVを搭載しているMX-30ロータリーEVの販売台数を伸ばすことがより重要となるはずです。

 はたして、アイコニックSPの根幹ともなる仕組みを搭載したMX-30ロータリーEVとは、どんなクルマなのでしょう。

 未来の可能性を探るためにも、改めて試乗してみることにしました。

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