マツダ「ロータリースポーツカー」市販化は実現するのか!? めちゃカッコいい「アイコニックSP」の実現に期待が持てる「理由」とは
滑らかにチューニングされたロータリーEVの加速感が心地良い!
ベースのMX-30は2019年10月に世界初公開され、2020年10月にまずマイルドハイブリッド仕様の発売を開始。その後、100%EV(電気自動車)仕様のリース販売が2021年1月より始まっています。
これまでの、統一感があるスタイリングを採用している他のマツダSUVとは外観デザインの雰囲気がガラリと変わって、良い意味でシンプルな印象を受けます。
インテリアにはコルクやペットボトルのリサイクル素材をうまく組み合わせるなど、個性をもたせながら上質な空間作りもなされています。
開発者から「MX-30は、モデルさえ知らなかった人が、ディーラーなどでデザインに一目惚れして購入することもある」と聞きましたが、近くで触ってみると、それが理解できるモデルだなと思いました。
ただしこれまでは観音開きのドアや独自のパワートレイン、価格の兼ね合いもあって、他のマツダのSUVモデルより販売が伸び悩んでいた印象でしたが、ロータリーEVの登場によって、再度その魅力が見直されそうな気がします。
早速、MX-30ロータリーEVを発進させてみると、まずはモーターの滑らかな加速感が素直に気持ちいいと感じました。
MX-30で先行発表されていたEVモデルは、他社のEVとは違い急激に加速しないのが特徴で、この特性を受け継いでいます。
アクセル開度にあわせて滑らかにトルクがあふれてくるので、エンジンよりもレスポンスは良く、モーターよりも違和感がない、ちょうど良いパワー感にチューニングされているのです。
「モーターならもっと力強く加速させて欲しい!」という人もいるかもしれませんが、個人的には自分の身体にぴったり合う感覚が心地良かったです。
走行モードは、「ノーマル」「EV」「チャージ」の3つが用意されています。
「ノーマル」は、基本的にはEV走行しつつ、電池残量が半分以下になるとエンジンをかけて充電し、「EV」は電池残量ギリギリまでEV走行をします。そして、「チャージ」は積極的にエンジンをかけて充電するモードとなります。
「ロータリーエンジンが始動したらどうなるの?」ということは、誰もが気になるところだと思います。
満充電されている時には、かなりの距離を走らないとエンジンはかかりませんが、ノーマルモードで電池残量がある場合でも、アクセルを奥まで踏み込めば始動するようになっています。
エンジニアいわく、シングルローターのロータリーエンジンは、偏心運動の振動を他のローターで打ち消すことができず、8C型は排気量が830ccと大きいこともあって、それなりに音が出てしまうそうです。
しかし、ノーマルモードで走っている際には、低速時にはエンジンが始動しないようになっていたり、アクセルを踏み込んだ時や他の走行音が大きいシーンでうまくエンジンをかけてくれるので、そこまで音を気にすることはありませんでした。
そのいっぽうで、チャージモードにすると、強制的にエンジンをかけて充電するので、ところ構わずエンジンが高回転で回っていると「EVにしてはうるさいかも……」と感じます。
RX-7やRX-8のように、気持ちいいロータリーサウンドを期待している人には、念の為「全くの別物だ」とお伝えしておきます。
ただ前述のように、ノーマルモードで走っている場合であればシーンに合わせて音が調整され、より静かにEVらしく運転できるので安心してもらって大丈夫です。
古典的デザインって言う人はいるが、やっぱりカッコいいモノはカッコいい。
上から見たコークボトルライン然り、リアのデザイン、何といってもリトラクタブルライト。
イタリアンテイストのデザインでRX-7にはドンピシャ!
ロードスターはこのデザインの味を活かしてブリティッシュデザインに振って欲しい。