「ウインカー」はいつ出すのが「正解」!? 謎の「ギリギリ点灯」が重大事故の原因にも! 注意したい方向指示器の正しい使い方とは
クルマの「方向指示器」(ウインカー)の出し方は道交法でも明確に定められていますが、勘違いしている人も多いようです。正しいウインカーとは、どういった使い方を指すのでしょうか。
1、2回のウインカー点灯では「意味が半減」!
交差点を右左折したり走行中に車線変更したりする際、事前に必要なのが「方向指示器」(ウインカー)の点灯ですが、1、2回の点灯で済ませてしまうドライバーを見ることがあります。
このような誤った使い方は、重大な事故につながることもあり危険です。正しいウインカーの使い方について改めて紹介します。
![ウインカー(方向指示器)には、自車の動きを周囲に知らせる重要な役割があります[画像はイメージです]](https://kuruma-news.jp/wp-content/uploads/2024/12/20231218_TurnLamp_Winker_AdobeStock_486515320.jpg?v=1702882817)
右左折時や車線(進路)変更の際にウインカーを点灯させることは、道路交通法第53条において規定されています。
「車両の運転者は、左折し、右折し、転回し、徐行し、停止し、後退し、又は同一方向に進行しながら進路を変えるときは、手、方向指示器又は灯火により合図をし、かつ、これらの行為が終わるまで当該合図を継続しなければならない」と記されています。
法律で決められている行為であり、周囲のクルマや自転車、歩行者も、クルマが右左折時や車線変更をする際には、当然ウインカーを出すものとして通行しています。
ウインカーを点灯させないドライバーは「空いているし大丈夫」と思っているのかもしれませんが、大きな間違いです。
例えば後続車から見ると、ウインカーによる予告もなく自車の前に車線変更で入られたりすることは「割り込み」と同じであり、動きを予測できないことから、非常に危険な行為となります。
またウインカーに関し、驚くような価値観を持つ人がいると聞くことがあります。
それは「ウインカーを出すことがカッコ悪い」という謎の価値観で、「カッコ悪いからギリギリに出す」というドライバーもいるといいます。
これが事実なら頭を抱えるような話ですが、当然ながら笑い事では済まされません。
ウインカーを点灯させるタイミングについては、道路交通法施行令第21条で「車線変更時には3秒前に、右左折時は曲がる地点の30メートル手前で点灯させること」と明確に定められています。
高速道路などで、ウインカー点灯と同時に車線を移ってくるドライバーを見かけることがありますが、車線変更と同時の点灯では意味が半減します。
もし後続のクルマの加速とタイミングが重なってしまえば、重大な事故にもつながりかねません。
車線変更におけるウインカー点灯は、道交法で記されているように「車線変更の3秒前」です。
チカチカと3秒くらい点灯させ、周囲へ十分に知らせながら車線変更を開始し、車線変更が完全に終わるまでは点灯させておく、というのが正しい合図のやり方です。

















































