大型ウイングがド迫力! スバルの斬新「スポーツセダン」がめちゃ速そう! STIエアロフル装備の「ヴィジヴ」って何者?
「東京オートサロン2018」でスバルは、スポーティなカスタムを施した「ヴィジヴ パフォーマンス STIコンセプト」を展示しました。どのようなモデルだったのでしょうか。
コンセプトカーだったあのクルマ… 今どうなった?
毎年1月に、カスタムカーイベントである「東京オートサロン」が開催されます。
次回は2024年1月12日から3日間開催される予定となっており、大盛況となることが予想されます。
そこで、過去の東京オートサロンに出展されたモデルのなかから話題となった車種を振り返り、2018年にスバルとSTI(スバルテクニカインターナショナル)が出展した「VIZIV PERFORMANCE STI CONCEPT(ヴィジヴ パフォーマンス STIコンセプト)」を紹介します。
ヴィジヴとは、スバルのこれからの量産モデルを示唆するコンセプトカーシリーズで、このヴィジヴ パフォーマンス STIコンセプトは、近い将来に市販化されるスポーツセダンのSTIコンプリートカーのコンセプトです。
実は、東京オートサロン2018の3か月前に開催された「東京モーターショー2017」で、「ヴィジヴ パフォーマンス コンセプト」というモデルが世界初公開されたのですが、これは2021年にフルモデルチェンジした「WRX S4」のコンセプトカーでした。
つまり、ヴィジヴ パフォーマンス STIコンセプトは、「WRX S4」のSTIコンセプトカーをほのめかしているというわけです。
まず、ベースとなったヴィジヴ パフォーマンス コンセプトは、「レガシィ」や「インプレッサ」、「WRX」といったこれまでの走りを象徴するモデルを意識しつつ、スバルのデザインフィロソフィー「DYNAMIC × SOLID」に基づくデザインを次世代スポーツセダンとして表現しました。
低重心で前進感のある硬質なボディと躍動感をもって張り出したフェンダーの造形、バンパー、フェンダー、ルーフなどの各所に採用したカーボンパーツ、リアバンパーから大胆にのぞくエキゾーストパイプなどにより、走りのパフォーマンスを強調。
また、立体的な造形のフロントグリルとコの字のヘッドランプにより水平対向エンジンを、ボディの四隅に配した力強いフェンダーはシンメトリカルAWDの信頼感を表現したといいます。
そのうえで、ヴィジヴ パフォーマンス STIコンセプトには、スバルのモータースポーツ部門であるSTIのノウハウを注入。
専用のフロントバンパーやサイドシルスポイラー、大型リアウイングなど、STIコンプリートカーらしいハイパフォーマンスをイメージさせるとともに、空力特性の向上により操縦安定性を高めるなど、走行性能に磨きをかけたモデルとなっていました。
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現行モデルのWRX S4は、ヴィジヴ パフォーマンス コンセプト通りのデザインで登場しています。
とくに、バンパーやフェンダーなどに採用されたブラックパーツはコンセプトを忠実に再現。コンセプトカーでは前後のフェンダーにカーボンパーツを装着していましたが、市販車では樹脂パーツを採用しました。
この樹脂パーツには空力効果のある六角形のパターン(空力テクスチャー)が施されており、デザイン性のみならず、走行性能を高める効果も狙ったものとなっています。
そして、ヴィジヴ パフォーマンス STIコンセプトも実現済み。2023年10月のWRX S4の一部改良で、最上級グレードの「STIスポーツ」に大型リアウイングがオプション設定され、コンセプトカー同様の外観デザインの市販車が登場しました。
フェンダー周りが黒いのはいただけないが、
キャビンを絞り込んでリアフェンダーをグッと出すデザインは
いいと思う。