トヨタ新型「クラウン」に新シリーズ登場! 新型「セダン/スポーツ」は「クロスオーバー」とどう違う!? 異なるキャラクターとは
新型「クラウンセダン」は大きいのにクルマとの「一体感」がスゴイ!
セダン・ハイブリッドを屋外で見ると「かなり大きなクルマ」だと感じます。
それもそのはず、全長は5メートル越えの5030mmで、全幅は1890mm、全高が1475mm、そしてホイールベースが3000mmに達するのですから。
また、「セダンといってもハッチバックのような独特のボディ形状」であり、威風堂々というイメージよりも、斬新な新世代感が強く、このデザインならばグローバルで広い世代の富裕層に受け入れられると予想します。
走り出してみて驚いたのは、クルマとしての極めて高い一体感です。
重厚というイメージよりは、「精度の高い上質さ」という言葉が似合う乗り心地とハンドリング。
5メートル越えの巨漢をドライブしている気がしないほど、ドライバーとしての安心感が高まるのが分かりますし、なにせ運転がとても楽しくワクワクします。
いわゆるショーファーカーとしてだけではなく、セダンはドライバーズカーとしての需要も高いのですから、こうしたワクワク感が重要です。
車体構造で見れば、FF(横置きエンジン・前輪駆動車)ベースのクロスオーバーに対して、セダンはFR(縦置きエンジン・後輪駆動車)なのですから、ハンドリングの違いを感じるのは当然のことでしょう。
ただし、セダンに乗っても、クロスオーバーに乗っても「クラウンらしさ」はしっかり共有できている点に、トヨタ開発陣のクラウンにかける強いこだわりを感じます。
セダン・ハイブリッドのパワートレインは、トヨタとして初採用となる「マルチステージハイブリッド」。
これは2.5リッターのシリーズパラレルハイブリッドであるTHS(トヨタハイブリッドシステム)に4段の変速機構を加えたもの。
クロスオーバーRS Advancedが搭載する、2.4リッターターボデュアルブーストハイブリッドシステムと、後輪をe-アクスルとするE-Four(電気式4WD)を組み合わせたパワフルな設定と比べると、こちらは伸びやかさを優先しているような走りのイメージです。
また、ブレーキを踏んだ時の減速感と足裏へタッチ感からも、ドライバーとクルマとの一体感を感じるなど、クルマ全体のバランス感が極めて高いクルマだと言えるでしょう。
カムリファミリーが増えるよやったね