暖房だけなら必要なし?クルマの「A/Cボタン」は冬でも使う機会はある? どんな場面なのか
冬にA/Cボタンをオンにするのはどんなタイミング?
冬や夏にかかわらず、カーエアコンを使用する際に気になるのは燃費の低下です。
カーエアコンのコンプレッサーは、エンジンとベルトで直結された部品です。
コンプレッサーが作動するとエンジンの回転が低下するため、そのぶん燃料を多く消費するというわけです。
一般的には、乗用車でカーエアコンをつけると、10%ほど燃費が悪くなるといわれています。お財布になんらかの影響が及ぶのは避けられないでしょう。
しかし、オートエアコンであれば、無駄にコンプレッサーを作動させることはありません。寒い時期なら、燃費への影響はほとんど考えなくてもいいともいわれています。
むしろ、気温が低下するからこそ、カーエアコンを入れたほうがいい理由があります。
自動車整備士は次のように話します。
「冬場は車内でエアコンを入れる必要がないと感じている人が多いようですが、暖房で温まった車内と外気の温度差が大きいほど、ガラス窓が曇ってしまいます。
そのため、車内の除湿が必要となり、エアコンを入れる必要があります。
特に、雪や雨で濡れた服のままクルマに乗り込んだり、傘などを持ち込んだり、また、大人数で乗車したりするとすぐに結露が発生します。こうした場合は除湿が効果的です」

このように、冬場だからこそA/Cボタンをオンにして、エアコンを使用するべきタイミングがあります。
なにより、運転席の窓が曇ると安全に運転できず、事故にもつながりかねません。
冬でも「A/Cボタンを押して除湿する必要がある」と覚えておくことは大切といえるでしょう。
Writer: Peacock Blue K.K.
東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。












