ホンダが新型「プレリュード」を世界初公開! 22年ぶり“車名復活”の「2ドアクーペ」は市販確実!? “現代のデートカー”の意味合いとは

ジャパンモビリティショー2023でホンダは、新型「プレリュードコンセプト」を初公開しました。市販確実との話ですが、どのようなモデルとなるのでしょうか。ホンダの担当者に話を聞きました。

新型「プレリュード」は“現代のデートカー”

 ホンダから懐かしい名前“プレリュード”が復活します。ジャパンモビリティショー2023でそのコンセプトモデルとなる新型「プレリュードコンセプト」が発表されましたので、開発責任者のインタビューを交えながら紹介します。このクルマのキーワードは「デートカー」です。

ホンダが「プレリュードコンセプト」世界初公開! 市販化は確実ってホント?
ホンダが「プレリュードコンセプト」世界初公開! 市販化は確実ってホント?

 1978年11月、「個性化時代の要請」に応えて、スポーティタイプの小型乗用車として初代プレリュードはデビューしました。

 そのボディタイプはスポーティタイプの2ドアフィックストクーペ…つまりはクーペタイプとして歩みを始めたのです。また、新たにスペシャリティ―カーやRV車(のちのSUVなど)をメインとするベルノ店という新系列のディーラーができ、その専売としてラインナップしたのです。

 そして2代目は1982年11月にFFスペシャルティカーとして登場。リトラクタブルヘッドライトやフロントにダブルウィッシュボーン式サスペンションを採用するなど、当時のホンダとしては最先端の仕様でした。

 世はまさにバブルに向けて盛り上がりを見せ、さらに、1983年からホンダがF1に復帰するなどでホンダは一気に階段を駆け上がる勢いだった時代です。

 1987年4月、まさにバブル真っただ中に3代目プレリュードはデビューします。世界初の舵角応動タイプのホンダ4輪操舵システム(4WS)や、4輪ダブルウイッシュボーンサスペンション、新4輪アンチロックブレーキなど、ホンダ独自の数々の新技術を導入。

 F1においてはコンストラクターズタイトルやドライバーズタイトルも獲得するなど破竹の勢いを見せていた時代ですから、当然乗用車市場も活況を見せ、プレリュードも2ドアクーペというボディタイプから若い男女のデートカーとして大ヒット。そのイメージも着実に手に入れていきました。

 3ナンバー専用ボディとなった4代目プレリュードは1991年9月に市場に投入されました。排気量もそれに合わせて2.2リッターとなり、ボディ自体も車幅を拡大するなどで堂々とした印象に生まれ変わったのです。

 そして1996年11月、5代目にして最後のプレリュードが誕生しました。大人っぽくなったデザインをまとい、Type Sには吸気抵抗の低減をはじめとする高出力化技術により、2次バランサー搭載エンジンとして初のリッター当たり100馬力、最高出力220PSを誇る専用エンジンを新開発するなど、高性能もアピールしていました。

 しかし、バブルがはじけるなど時代は変わり、ミニバンの市場が拡大していくとともに徐々に2ドアクーペ市場は衰退していきます。その結果として各社とも2ドアクーペの生産を終了。プレリュードも2000年9月をもって23年という歴史に幕を下ろしたのです。

 プレリュードが初代から一貫して変わらなかったことは、2ドアクーペであること、そして最新技術をまとい、走りを徹底的に磨き込んだスペシャリティカーだったことでした。

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