トヨタの小型トラック なぜ米で「独自の進化」遂げた? アメリカ人の生活支える「ピックアップ」市民権得た理由とは
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」主人公も憧れた4代目!
3代目ハイラックスは、1978年から発売を開始しました。
この代では、日本向けハイラックスのキャッチコピーを「Hilux California」「日本生まれのアメリカ育ち」と銘打ち、カタログもアメリカンな雰囲気を強調。
1979年には大径タイヤを備えた4WDも追加され、単なる仕事用ピックアップトラックではなく、レジャーでも使えるクルマというイメージを強くしていました。
そして3代目からは、日本以外でもタイ、フィリピンでも現地生産が始まっています。
1983年には、4代目ハイラックスが登場。フロントにブリスターフェンダーを持つ、シャープなデザインが特徴でした。
北米仕様のトヨタ トラックでは、キャビンを延長した「エクストラキャブ(Xtra Cab)」を初採用。大人気映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の主人公マーティが憧れたクルマとしても知られています。
5代目ハイラックスは1988年に発売。4代目をまろやかにしたような外観を特徴とします。
そして北米向けでは貿易摩擦を解消するため、1991年からすべての生産工程がアメリカに移管しています。
しかし1995年から、ハイラックス(トヨタ トラック)は、「タコマ」へと発展して消滅。
日本でも、ハイラックスの販売はこの5代目でいったん終了し、のちに8代目からタイ生産モデルで販売が再開しています。
ここでどのような変化があったのでしょうか。
昭和の時代、小型トラックと言えばダットサン。トヨタには対抗する車種がなく、当時提携してた日野自動車の日野ブリスカをトヨタブリスカとして販売。その後ハイラックスが誕生したが、時代は積載量の多いキャブオ-バ型に移り、ハイラックスの国内販売は振るわなかった。その後米国でRV車としてハイラックス4DWが爆発的に売れ、再び国内にサーフとして登場。いわばトヨタ生まれで米国育ち