あなたは知ってる? トンネル非常口「謎の内部」 滑り台あることも…日常じゃ使わない意外な光景とは
トンネル内部にある「非常口」ですが、日常的にはその先を知ることはほとんどありません。果たしてその先はどうなっているのでしょうか。
トンネルの非常口は、いざという時の脱出口。長くて大きいトンネルには絶対ある
クルマなどでトンネルを走行中に目に入ってくる「緑色の非常口サイン」。
日常的にはその先を知ることはほとんどありませんが、非常口の先はどうなっているのでしょうか。
高速道路などのトンネルを走っていると、たまに非常口の標識を見かけます。
しかし、標識は知っていても、実際に出口の先がどうなっているかを知らない人は多いのではないでしょうか。
こうした非常口は、交通事故や火災、地震などの非常時にトンネルから脱出するためのものです。
つまり、避難通路として設置されています。そのため、非常口を通ると安全を確保しながら外部へ出られます。
それでは、この避難通路とはどのようになっているのでしょうか。
実は、そのかたちは、トンネルの形状や地形などによりさまざまなのです。
例えば、長いトンネルの場合、避難通路が避難用に作られた別のトンネルに繋がっていたり、反対側のトンネルに繋がっていたりすることもあります。
あるいは、非常口から階段で地上に出たり、長い通路を歩き続けたりする通路もあるようです。
しかも、全てのトンネルに非常口があるわけではありません。
トンネル内で上下線が中央分離帯で分かれているのか、それとも隣り合っているのか、また、トンネルの長さにより非常口を設置する基準が決められているのです。
そのため、一般的に言うと、関越自動車道の群馬県と新潟県を繋ぐ「関越トンネル」などの長くて大きいトンネルには非常口がありますが、短いトンネルには設けられていません。
では、避難通路の内部はどうなっているのでしょうか。
まず、基本的には周りが見えるように照明が完備されている他、進行方向がわかるように、路面には矢印が描かれており、誘導看板も設置されています。
このように、スムーズにトンネル外に出られる工夫がこらされているので、指示に従って経路をたどれば、たとえ時間がかかるとしても必ず安全な場所へ着けます。
そのため、地震や火災などが起きた場合は、自身の判断で非常口を開けて避難することができます。
なお、非常時にトンネル内で緊急放送が流れたり、トンネル用信号機やトンネル警報板に情報が表示されたりすることがあるので、その際はもちろん非常口を利用することが大切です。
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