あなたは知ってる? トンネル非常口「謎の内部」 滑り台あることも…日常じゃ使わない意外な光景とは

トンネル内での緊急時にはどうしたらいい?

 それでは、実際にクルマを置いて避難する際には、どのようなことに注意するといいのでしょうか。

 まず、クルマは非常口付近を避けて停車します。貴重品は持ち、ドアをロックせず、キーも車内に残したままでクルマを離れることが大切。さらに、その後のために、クルマに連絡先を置いておくと理想的です。

 避難通路はトンネルにより異なりますが、いくつかのパターンがあります。そこで、特徴的な例をみてみましょう。

  長さ10キロにわたる関越トンネルでは、上り線と下り線の間に、やや小さな避難用トンネルが設けられています。

 こちらは人だけでなくクルマも退避できるようになっていて、電灯なども設置されています。

関越トンネルでは、上り線と下り線の間に避難用トンネルが設けられている
関越トンネルでは、上り線と下り線の間に避難用トンネルが設けられている

 ちなみにこの避難用トンネルは、関越トンネルを建設する際に地質調査のために掘ったトンネルを転用したものです。

 一方、都心を通る高架線の高速道路では、非常口の先が非常階段になっており、そのまま地上に降りられます。

 そして、都心の地下を通る山手トンネルも、同じように非常階段から外に出られます。

 ただ、あまりに地上までの距離が長いため、非常階段の途中にはベンチを完備し、緊急電話も設置されています。

※ ※ ※

 トンネルでの避難方法については、首都高速道路などがホームページで詳しく説明しています。万一に備えて、いちど確認しておくと良いかもしれません。

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