120万円安い! トヨタが「“新”アルファード」発表! 8人乗りの「新たな最安モデル X」の「インテリア」はどんな感じ? 上級モデルとの“違い”とは
トヨタ「アルファード」に設定された最廉価モデル「X」の内装は、どのような特徴があるのでしょうか。
120万円も安い「アルファードX」は十分上質!
トヨタは2024年12月20日、高級ミニバン「アルファード/ヴェルファイア」を一部改良し、最廉価モデル「X」をアルファードに追加しました。
上級モデルと比較して120万円安く設定されていますが、内装はどのような違いがあるのでしょうか。
アルファードの現行型は4代目で2023年6月に登場しました。兄弟車「ヴェルファイア」は通算3代目となります。
初代から受け継いできた押し出しの強いデザインや高級感のある内装などはそのままに、「TNGA GA-K」プラットフォームの採用による基本性能の大幅向上や先進運転支援「トヨタ セーフティ センス」の熟成が図られました。
発売当初のラインナップは上級モデル「Z」と最上級仕様「Executive Lounge(エグゼクティブラウンジ)」のアッパーモデル2本立てで、先代に用意されていた8人乗り仕様「X」のような廉価モデルが用意されていませんでした。
そして今回、2.5リッターPHEV(プラグインハイブリッド)仕様の追加や4人乗りのカスタマイズモデル「Spacious Lounge」の設定とともに、唯一の8人乗り仕様となる「X」が新規設定されました。
Xは装備などを厳選した最廉価モデルで、パワートレインは2.5リッターハイブリッドのみの設定です。
価格(消費税込)は2WD車が510万円、4WD車(E-Four)が532万円。Zのハイブリッドモデルと比較すると125万円安くなっており、非常に手頃な価格を実現しました。
いっぽう、インテリアは8人乗りという点以外でもさまざまな点が差別化されています。
まずインパネは上級モデルで備わる合成皮革巻きが省略。ドアトリムやセンターアシストグリップも革ではありません。
とはいえ、インパネは「グラファイトメッシュ」パターン+ブロンズカラーがあしらわれた専用品となっており、十分上質さを感じることができます。
ステアリングはヒーターや電動チルト・テレスコ機能を省略し、木目パネルも省かれ、シンプルな装備です。
シート素材は全席ともにベーシックなファブリック素材を採用。シートメモリーやシートヒーター/ベンチレーション、さらには電動調整も省略され、手動調整となっています。
2列目シートは、6:4分割の3人がけチップアップシートを装備。チップアップとは座面を跳ね上げる機能のことで、チップアップして前方にスライドさせると大容量のラゲッジを確保することが可能です。
廉価モデルとはいえ、シートセンターにはカップホルダー付きアームレストが備わり、シート両サイドにも回転式のアームレストを備え、リラックスするには十分です。
なお、3列目は全グレード共通の5:5分割のスペースアップシートで、Xでも変化はありません。
さらに細かいところでは、フロントドアガラスがIR(赤外線)・UV(紫外線)カットのないものを装備するほか、リアの読書灯や間接照明として使われる「ドームランプ」、グローブボックス照明など各イルミネーションが未装備です。
またドアのスカッフプレートも、車名ロゴが書かれないシンプルなものに変更され、オーバーヘッドコンソールの塗装が省略されています。
比較的目に付くところでは廉価モデルらしく徹底的にコストカットされていますが、それ以外の装備では比較的充実しています。
両側パワースライドドアやスマートキーなどの機能装備は標準で、先進機能も、プリクラッシュセーフティや全車速レーダークルーズコントロール、運転の先読みアシスト「プロアクティブドライビングアシスト」などを含めたトヨタ セーフティ センスも標準。
また、ブラインドスポットモニターやパノラミックビューモニター、降車アシストなどの最新の安全装備も備わっており、最廉価モデルながらも上級グレードと遜色のない内容です。
さらに、最廉価モデルでありながら、十分使えるサイズの9.8インチディスプレイオーディオ+8スピーカーや、前後・後席で温度調整が可能な3ゾーンエアコンを備えているため、必要十分以上に充実した内容です。
※ ※ ※
一部改良モデルのアルファード/ヴェルファイアは、2025年1月7日に発売予定です。
コメント
本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。