一般道で「ナビ」と「地図帳」どちらが早く着ける? 「ナビ“絶対服従”」VS「道路地図帳&カン」で70kmを検証! 結果はいかに

一般道のみを走る場合、ナビ通りに進むのと、地図を頼りに抜け道を探して走行するのでは、どちらが早く目的地に着くのでしょうか。

「ナビ絶対服従」と「カン&地図」どちらが早い?

 カーナビが普及した現在、目的地へ向かうのにナビの案内通りに走行するという人も多いでしょう。
 
 では、一般道の場合、ナビに任せっきりにするのと、地図を見ながら抜け道を考えて走行するのでは、どちらが早く目的地にたどり着けるのでしょうか。

「ナビ絶対服従」VS「人間+地図」結果はいかに!
「ナビ絶対服従」VS「人間+地図」結果はいかに!

 かつては、クルマに地図を積んで出かけることが一般的でした。助手席に座る人は「助手席」という名称の通り、道の案内をする助手を務め、運転に集中するドライバーの補佐を担います。

 幹線道路などに設けられる道路情報板の表示やラジオの交通情報、さらには案内標識をもとに、常に地図とにらめっこして目的地へと向かいます。

 時は流れ、いまではカーナビが普及しました。助手席の案内役や紙の地図は必要なくなり、GPSや地図データをもとに自動で最適なルート設定をしてくれます。

 近年のナビでは、FM多重情報などによるVICS(およびVICSワイド)だけでなく、周辺のクルマから収集したプローブ情報をもとに渋滞を回避するルートを選択したり、ルート案内中に到着時間を短縮できる代替ルートを提案するなど、多機能化・高機能化が進んでいます。

 さらに、ダッシュボードに設置される据え置き型のナビだけでなく、スマートフォンやタブレット端末のナビアプリを利用する人も増えています。

 スマートフォンが一般的になった現在では、アプリのインストールのみで手軽にナビを利用できるようになり、新車ではナビの標準装備をしないなど、据え置き型の需要も低下しつつあります。

 一方で、ナビの案内に不満を感じる人もいるでしょう。

 多くの情報をもとに、緻密に計算されたルートであっても、よく知っている道であれば「この道のほうが早いんじゃないか」「こんなところ曲がらせるな」と思うことや、知らない道では「なぜわざわざ混んでいる道を通らせるんだ」と思うことも度々あります。

 では、ナビの指示通りに進んだ場合と、地図を見て自分でルートを決め、抜け道を探すという「地図&カン」の2つではどちらが先に目的地へ到着するのでしょうか。

 編集部では2台のクルマを使用して検証を行いました。ルールはルート選択が限られる高速道路を利用せず、国道や市道など、道の選択肢が豊富な一般道のみを使用するという条件のほか、2時間経過した時点で15分の休憩を挟む条件も設けました。

 ナビ通りに走行するクルマ(ナビチーム)はホンダのコンパクトミニバン「フリード クロスター」で走ります。純正ナビ「プレミアムインターナビ」が搭載され、VICS情報に加えて周囲のインターナビ装着車の情報を得ることでリアルタイムなデータをもとにしたルート選定を行います。

 ナビはルート設定を「一般道優先」にして、一度も有料道路を使わない経路を選択したほか、途中でナビが新しいルートを提案してきた場合はナビに従うという「ナビ絶対服従」とし、ドライバーによる越権行為は許されません。

 対して、地図&カンで走行するクルマ(地図チーム)はトヨタ「ヴォクシー」に乗車。標準のディスプレイオーディオにはメーカーオプションのナビ機能が搭載されていますが、ルートを設定しないとともに画面には目隠しを行い、一切画面を確認できない状態で、紙の道路地図帳と人間のカンを頼りに走行します。

 検証は2023年7月30日に実施し、神奈川県秦野市にある県立秦野戸川公園から東京都千代田区の東京駅丸の内口まで走りました。もちろん法定速度および交通ルールは厳守します。

 当日の天気は晴れで、最高気温が35度を超える猛暑日です。7月最後の日曜日ということもあり、ルート周辺の国道134号や大磯ロングビーチなど周辺の観光名所は、夏休み前半を迎えた家族連れで混雑していました。

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