「フォルクスワーゲン」vs「ルノー」最新モデルはどう違う!? 独・仏を代表する売れ筋「ティグアン」「カングー」を比較!【試乗記】
日本自動車輸入組合(JAIA)主催の第44回「JAIA輸入車試乗会」で、カーライフジャーナリストのまるも亜希子氏が、ドイツ「フォルクスワーゲン」、フランス「ルノー」の各最新モデルを比較試乗しました。それぞれどのようなクルマだったのでしょうか。
対照的なドイツとフランスの輸入車2ブランドを比較!
古くから親しまれてきたドイツの代表的な輸入車ブランド「フォルクスワーゲン」と、マニアックなラインナップで日本でもクルマ好きを中心に根強く支持され続けるフランス「ルノー」。
日本自動車輸入組合(JAIA)主催の第44回「JAIA輸入車試乗会」で、各最新モデルを比較試乗しました。
![ドイツとフランスの輸入車2ブランドを比較![(上)フォルクスワーゲン「ティグアン TDI 4MOTION R-Line」/(下)ルノー「カングー」]](https://kuruma-news.jp/wp-content/uploads/2026/04/20250404_VW_TIGUAN_RENAULT_KANGOO_001.jpg?v=1743738950)
「ビートル」や「ゴルフ」など、偉大なる大衆車を開発してきたドイツのフォルクスワーゲンと、長らくフランスの国営企業として乗用車のみならず商用車にも力を入れてきたルノー。
日本での両ブランドの歴史は、1953年に正規輸入をスタートして70年以上となるフォルクスワーゲンに対し、同様に古くから輸入代理店を変えつつも正規輸入を続け、2000年に欧州ブランドでは後発としてスタートした日本法人のルノージャポンという違いがあります。
商品群を見てみても、本国と同様にエントリーからフラッグシップまでフルラインナップを揃えるフォルクスワーゲンに対し、日本法人の社長みずから「ニッチを狙っていく」と公言してスペシャリティモデルを揃えるルノーと、タイプが異なることがわかります。
そんな両ブランドでは、日本でいちばん売れているモデルにどんな違いがあるのでしょうか。
フォルクスワーゲン「ティグアン TDI 4MOTION R-Line」と、ルノー「カングー リミテ」を試乗してみました。
まずは、3代目へと進化したティグアンから。
2024年11月に国内導入が始まったばかりのニューモデルで、ボディサイズは全長4540mm×全幅1860mm×全高1655mm。乗車定員は5名です。
デザインは大きなイメージチェンジこそしていませんが、グッと張り出したフェンダーやハニカム模様で太く長く取られたグリルなど、やや強い個性と力強さが打ち出された印象を受けました。
リアに回り込んでみても、立体的なボディラインが強調され、R-Lineということもあってスポーティさがしっかりと感じられます。
ルノ-は日野自動車と技術提携でルノ-4CVをノックダウンで日本で販売。時を同じくしてVWビーロルは100台日本に輸入された。その年は1953年