一般道で「ナビ」と「地図帳」どちらが早く着ける? 「ナビ“絶対服従”」VS「道路地図帳&カン」で70kmを検証! 結果はいかに
「カン」が当たって意外にも接戦か?
午後2時38分ちょうど。ナビチーム・地図チームの2台は秦野戸川公園の駐車場を出発し、しばらくは同じ道を走行します。
ナビチームは国道246号をひたすら走行する案内に従い、神奈川県道705号線を南東に下っていき、秦野市曽谷の宮上交差点で246号とぶつかりました。ここから東京都心までは、246号を延々と走行します。
一方、地図チームは持ち前の機動力とカンを活かし、「246はきっと混むだろう」という先入観のもと、前方のナビチームが右折した秦野市菩提の菩提交差点を直進。
こちらは新東名と並走するような形で東へ進み、信号のない山間の道を縫うように走行し、徐々に246号に向かっていきます。国道や県道を優先して通るナビとは異なるこの選択が功を奏し、246号に合流した時点でナビチームよりも30mほど先に進むことができました。
2台はしばらく246号を東進し、伊勢原市に入ります。

途中、地図チームドライバー(伊勢原市在住歴あり)の経験とカンにより、この先はしばらく混雑するという予想から工業団地入口交差点で抜け道を選択。小田急電鉄伊勢原駅周辺から東方に進み、小田原厚木道路を越えて、246号からは大きく離れる道を通ることとなりました。
地図チームはその後、厚木市と伊勢原市の境界にある長沼交差点で、県道22号線を東進し、都内に向かう県道45号線(中原街道)を進みます。しかしここで、戸沢橋の渋滞にハマってしまいます。
戸沢橋は相模川に架かる橋で、相模原方面から平塚方面に向かう国道129号や圏央道が付近を通るほか、周囲には物流センターも多く存在し、大型車の通行が多い橋です。そのため、慢性的に渋滞するポイントでもあります。
相模川を渡る橋は少ないため迂回するルートもなく、仕方なくノロノロ状態が続きます。実はこのとき、ナビチームも渋滞にはまっていました。
ひたすら246号を行くナビチームは相模川をとうに渡りきり、大和市の下鶴間トンネルを走行中です。こちらも慢性的に渋滞するポイントで、片側2車線のトンネルでノロノロ状態が続きます。
この時点で出発からおよそ1時間半が経過。ナビチームのほうが優勢となっています。
地図チームは戸沢橋の渋滞を通過し、藤沢市の新用田辻交差点からようやく中原街道に合流しました。いくらか流れの滞りはあったものの、横浜市都筑区周辺までは順調です。
その後、両チームとも休憩を挟みましたが、地図チームは川崎市高津区付近で渋滞に遭遇。助手席の編集部員は必死に抜け道を探そうと試みました。
しかし実際には道幅が狭く、通行が困難な道があったほか、詳細な現在地を調べるのに周囲の住居表示を探すなど手間取ったこともあり、やむなくそのまま渋滞を進むことに。
対するナビチームは先に多摩川を渡って東京都世田谷区に入り、慢性的に混雑する瀬田交差点や上馬交差点もスムーズに通過していました。
渋滞を抜けた地図チームも比較的ストレスなく中原街道を進み、綱島街道へ合流して都内に入ります。やや劣勢とはいえども、246号よりも東側を走行しているため、ゴールの東京駅は地理的には近く感じます。




































