ホンダ「モトラ」再誕!? カクカクデザイン×無骨なパイプフレーム採用! アウトドアにぴったりな“レトロレジャーバイク”「シン・モトラ」とは
FULNESS(フルネス)が「第52回 東京モーターサイクルショー」に出展した「シン・モトラ」はホンダの名車「モトラ」を現代的に再構築したカスタムモデルです。一体どのようなバイクなのでしょうか。
無骨でレトロなレジャーバイク「シン・モトラ」登場!
2025年3月28日から30日まで、国内最大級のモーターサイクルイベント「第52回 東京モーターサイクルショー」が東京ビッグサイト(東京都江東区)にて開催されました。
国内外の主要バイクメーカーやパーツメーカーが最新モデルやコンセプトモデルを展示するなか、「シン・モトラ」と名付けられたバイクに多くの来場者が注目を集めました。

シン・モトラは、ホンダがかつて生産、販売をしていたレジャーバイク「モトラ」をベースに、現代的なアレンジを加えて再構築されたカスタムモデルです。
製作を手がけたのは、PMCが展開する新ブランド「FULNESS(フルネス)」で、ベース車両には2024年式ホンダ「クロスカブ110」を使用しています。
モトラと比較すると一回り大きなボディは存在感と実用性も向上させています。
サイドカバーやマフラーカバー、完成度の高い前後フェンダーなどの他、フロントキャリアと車体の接合部に使われていたカバーパーツに至るまで再現されています。一部のパーツは3Dプリンターによって製作されたこだわりもポイントです。
そもそもオリジナルの「モトラ」は、1982年にホンダが発売した原付一種のバイクで、1987年まで生産されていました。アウトドアユースを想定して開発されたレジャーバイクでした。
角ばったパイプフレームに、前後大型のキャリアを装備し、最大積載量こそ30kgに制限されていたものの、そのタフな見た目と利便性から多くのファンを獲得しました。
車体サイズは全長1655mm×全幅740mm×全高975mm、ホイールベースは1125mmとコンパクトながら安定感のある設計です。
パワーユニットは50ccの空冷4ストローク単気筒エンジンを搭載し、通常の3速に加え登坂性能を高める低速3速をプラスしたサブミッションも備えていたことから、最大23度の急斜面も走行可能とされていました。
燃費性能も非常に高く、30km/h定地走行で1リッターあたり100kmを記録していたことから、当時としては非常に経済的なモデルでした。
ブレーキは前後とも機械式のドラムブレーキを採用し、センタースタンドにはロック機構を備えるなど、安全性にも配慮された設計でした。
カラーは「ポポグリーン」と「メイズイエロー」の2色展開で当時の販売価格(消費税込)は16万5000円。
今回登場した「シン・モトラ」は、そうした名車へのオマージュであると同時に、現代の技術とセンスを融合させた新しい形のカスタムです。
現時点で市販予定などは公表されていませんが、その完成度の高さと再現度の高さから、今後の展開に期待が集まっています。
この記事の書き方ではよく分かりませんがPMC FULNESS ってホンダとは無関係なような。検索するとKawasaki のカスタマイズパーツも製造しているような、、何も知らない人からしたらホンダが試作車を造った、と誤解しそうです。
まあ、そのお話は別として自分が過去に見てきたモトラはこのFULNESS バージョンとはかなり大違いです。モトラを知っている自分からすれば「なんだ、単なるカブじゃん」としか見えません。
先日も本サイトで「スバル360」の復刻版云々みたいな記事が有りましたが、過去の遺産に下手に手を付けると大抵は大失敗を喫します。何故なら当時の世の中が求めたモノと、今の世の中が求めるモノは段違いなのです。だから自動車メーカーも、オートバイメーカーも過去の遺産には下手に手を付けませんね。
直近で成功したのはKawasaki のアレ位でしょうか? アレはアレでタンクやテールカウル等を過去の造形に戻すしただけですが。対してSUZUKIさんはKATANAのネーミングを使って大失敗を喫しましたね。
過去の人気にあやかろうとする復刻版は成功する確率が極めて低いのです。