ビッグモーターが「Googleサクラ投稿禁止」なぜ? さらに除草問題の「環境整備点検」も廃止へ 全社員に通達
「保険金の不正請求」や「街路樹の除草剤問題」など様々な行為が問題視されているビッグモーター。新たに「環境整備点検の廃止」や「Googleレビューへの投稿禁止」などが全社員に通達されました。どのような内容なのでしょうか。
「クビ対象者を探すための点検」環境整備点検がついに廃止!
2023年8月1日、ビッグモーター全社員に対して営業本部からいくつかの通達がありました。
どのような通達なのでしょうか。

1)環境整備点検の廃止、環境整備という名称の廃止(ただし清掃として続ける)
2)Googleレビューへの投稿禁止と廃止
3)お客様への諸費用の見直し
4)クレーム安心保証の廃止
5)過度の始末書の廃止
6)街路樹問題は本部店舗開発部で対応
7)有給休暇の消化を促進
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2023年7月25日に兼重宏行前社長は報道陣を前に辞任および謝罪会見を行い、副社長である兼重宏一氏とともに経営からの完全退陣を表明。
翌26日からは和泉新社長、石橋副社長の新体制となりました。
新体制となって初めにやったことは、社員の会社用LINEアカウントの削除です。
その理由は、LINEによって社員を縛ることを防止するためというのが表向きの理由となっています。
副社長を筆頭にLINEによる幹部社員や店長に対するパワハラ発言はメディアでも多数報道されています。
同じ店舗内のLINEグループでも店長から平社員に対する暴言、罵倒LINEが日常的に送られていたこともわかっています。
早朝から深夜にわたって上司からのLINEに苦しめられていた社員も数多く存在していました。
そのような中、8月1日には先述したような驚く通達がありました。
これはビッグモーター営業本部から全社員に向けられた通達です。
その理由と目的を前述の1-4を中心に解説します。
1)環境整備点検の廃止、環境整備という名称の廃止(ただし清掃として続ける)
メディアで盛んに報道されているビッグモーター名物の「環境整備点検」は、2003年頃から始まりました。
本来の目的は店の内外がきれいに清掃されていて、「展示車両などが1cmのずれもなくきれいに並べられて見やすい状態になっているか」、「社員の服装や髪型が清潔感あるものか」といったことをチェックするものでした。
しかし、副社長である兼重宏一氏が担当するようになってからは、内容が徐々に厳しいものとなり、清掃状態のチェックはもちろんですが、次にやめさせる社員を探すような酷い実態となっていました。
「座ったまま挨拶をした」「歩き方がおかしい」「女性社員に対し体型が大柄で見苦しい」といった理由で「あの人は明日から出社させないで」などと、店長や工場長に指示します。
事実上のクビですが、解雇にすると面倒になるため店長や工場長が説得してその社員に「自主退職」を求めます。
いま話題の除草剤問題も事の発端は環境整備点検です。
きれいに掃除したところに風で葉っぱが落ちてきたらそれだけで「減点→店長降格」といったこともあるため、ビッグモーターほぼ全店で葉っぱを落としたり除草剤を撒いたりして樹木そのものを排除する対策が行われるようになりました。
この悪名高い環境整備点検がついに、廃止されることが発表されました。ただし、清掃は続けるとのことでした。

























