目が…あった!? 「爆光」ヘッドライトで「極小」ヘッドライト可能に? 最近の車“デザイン自由度”あがった? 視認できなくなる日も近いか
極小サイズのLED採用で「ヘッドライトどこ?」なクルマが増加中
続いて「ヘッドライトは大きな部品だった」という常識は過去のもの、と思わせるのが、ミツオカ「ロックスター」です。
ロックスターでは、「フォグランプかな?」という小さな丸いLEDライトがヘッドライトなのですが、オマージュ元となったシボレー 「コルベット(C2)」は、ボンネット先端に丸目4灯式のリトラクラブルヘッドライトを備えていますが、一方の「ロックスター」では、その役割を小さな灯火が担っており、ヘッドライト進化の歴史を強く感じさせるデザインともいえます。
そして最も意外性があるヘッドライトが、2023年秋頃の発売を予定しているトヨタ 新型「クラウン スポーツ」ではないでしょうか。
ハンマーヘッド」デザインの灯火とバンパーのインテーク部に小ぶりな丸型灯火を持つデザインは「プリウス」などと同じですが、プリウスがハンマーヘッド部にヘッドライトをビルトインするのに対し、新型クラウン スポーツでは、なんと下段の小さな灯火がヘッドライト!「これ、ふつうならフォグランプだよね……」という位置のため、初めて知ったときはかなり驚きました。
クルマの表情を次々と変えていく、技術の進歩が生み出した極小化したヘッドライト。アウディやBMWでは、LEDよりもさらに進んだ「レーザー・ライト」の採用も始まっています。近い将来、もしかしたら“外観上ではヘッドライトを確認できない!”なんてクルマが登場するかもしれません。
Writer: 遠藤イヅル
1971年生まれ。自動車・鉄道系イラストレーター・ライター。雑誌、WEB媒体でイラストや記事の連載を多く持ち、コピックマーカーで描くアナログイラスト、実用車や商用車・中古車、知られざるクルマの記事を得意とする。
むしろ何もかもハリアー目にされてみんな同じで自由度無くなった