えっ…! ウィンカーが「赤く光ってる」!? 謎の「2色点灯」テールランプに驚き! 「オレンジ無し」のリアコンビランプは「どう光る」のか

クルマのリアコンビネーションランプ(テールランプ)は「赤・オレンジ・白」のランプで構成されますが、古いクルマにはオレンジの点灯がないクルマがあるといいます。ほぼ赤1色のランプをどのように光らせていたのでしょうか。

「シーケンシャルウィンカー」は安全装備だった!?

 近年流行のシーケンシャルフラッシャー(ウィンカー)ですが、実はこの頃のクルマにもすでに起源といえるものがありました。

「シーケンシャルウィンカー」の先駆けだった!? 日産「ブルーバードSSSクーペ」(3代目・510型)
「シーケンシャルウィンカー」の先駆けだった!? 日産「ブルーバードSSSクーペ」(3代目・510型)

 橙色ランプを内側から外側に向かって順次点灯させるシーケンシャルフラッシャーは、単なるファッションでしたが、効果的なものでした。

 この頃のシーケンシャルフラッシャーは、3分割程度に分割した片側のテールランプが、内側から外側に向かってのどかに順次点灯していくというものです。

 テールランプでは淡く点灯、ストップランプは明るく点灯する中、フラッシャーの場合には内側から外側に向かって点灯したりや明るさが変わっていきますので、後続車のドライバーはフラッシャーだと理解しやすくなったのです。

 このシーケンシャルフラッシャーは、日産「ブルーバード」(510型)の2ドアクーペや、初代「ローレル 2ドアハードトップ」、トヨタ「コロナ マークII」などのほか、カスタムを施した大型トラック(いわゆるデコトラ)や観光バスにも採用されていました。

 橙色のランプがなかった頃ならではの、時代を映す安全装備品だったといえます。

 このように、橙色のランプがない旧車の後ろについたら、前方の状態にも注意しつつ、前のクルマのランプにも注意しておかなければなりません。

 前のクルマの赤いランプの部分がいきなり点滅をはじめ、パニックになって急ブレーキを操作したり、淡い点灯から明るい点灯になったのを見落として前のクルマに追突! などとなったら大変です。

 これからそのような2色点灯の旧車を見かけた際には、少し車間距離を開けて余裕をもって眺めつつ、ランプの点灯状態を観察されてはいかがでしょうか。

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