郡上~下呂の「つづら折り」解消へ! 濃飛横断道「堀越峠道路」が新規事業化 将来は中央道と接続!?
つづら折りの山道をショートカットする国道256号堀越峠道路(濃飛横断道)が、2023年度に新規事業化しました。どのような計画なのでしょうか。
郡上八幡IC~下呂の所要時間が短縮
国道256号「堀越峠道路」の事業が2023年度に新規事業化されました。どのような計画なのでしょうか。
堀越峠道路は、岐阜県郡上市の八幡町初納から八幡町入間までの延長5.9kmを結ぶバイパスです。
堀越峠を越える現道(国道256号)はつづら折りの続く険しい山道であり、雨量規制区間や積雪によるスタックなどもあわせて、通行リスクの高い路線です。
実際に年平均8回のペースで通行止めが発生していますが、その度に郡上市の和良地区から郡上市街地へ行けなくなり、約850世帯が孤立しています。
堀越峠道路は、このような課題を解消するために計画されています。ルートは、峠の北側へ迂回しながら3本のトンネルで通過します。道路は、幅員8m、2車線の計画です。
堀越峠道路はこのように郡上市内の移動を改善する機能が期待できますが、将来さらに岐阜県内を走る地域高規格道路「濃飛横断道」に組み込まれる構想があります。
濃飛横断道は、東海北陸道の郡上八幡IC(郡上市)を起点とし、下呂市を経由して中央道の中津川西IC(中津川市、予定)に至る延長約80kmの道路です。
これまでに開通しているのは、和良IC~下呂IC間の約8.1kmのみで、この区間は、比較的長い和良金山トンネル(1850m)とささゆりトンネル(4877m)で郡上・下呂の両市を東西に結んでいます。
これに今回の堀越峠道路が加わると、東海北陸道と国道41号を結ぶ新たな東西軸ができます。東海環状道と中部縦貫道(高山清見道路)のほぼ中間に位置することになり、道路網の機能が強化されます。
国土交通省中部地方整備局岐阜国道事務所によると、郡上八幡ICから下呂(国道41号・257号の帯雲橋交差点)までの所要時間は、現道の62分から、開通後は50分に短縮される見込みです。
なお、濃飛横断道の終点となる中津川市では、リニア中央新幹線の岐阜県駅(仮称)の建設が進んでいます。
これらが完成したら、東京からリニアで岐阜県駅まで来て濃飛横断道に乗り継ぎ、高速交通網の空白地帯である下呂方面へ速くアクセスできるようになります。
新規事業化された堀越峠道路は、2023年度は調査設計が推進されます。
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