めちゃ光ってる… トンネル内の「謎の青ライト」どんな意味? 一部だけ青く照らす理由とは
高速道路のトンネル内には様々なライトが存在します。その中で一部だけ青く照らされるライトにはどのような役割があるのでしょうか。
運転中に気になる…!なぜ一部だけ青く照らすの?
高速道路等のトンネルを走行していると一部だけ青く照らすライトが存在します。
運転していると気になりますが、なぜ一部だけを照らしているのでしょうか。
交通事故の原因で上位を占めているのが、注意力が散漫になる「漫然運転」。
わき見運転と並んで死亡事故を起こす原因とされており、非常に危険な状態です。
「漫然」とは、ぼんやりとして心にとめないさまの意味合いで、漫然運転とはほかのことを考えていたり、ぼんやりしたり集中力が低下している状態で運転することをいいます。
漫然運転が起こる原因としては、心理的に不安定な状態だと起こりやすく、悩み事や考え事があると頭がいっぱいになり事故を起こしやすくなります。
また、精神面以外にも睡眠不足や疲労が溜まっているような肉体面の不調でも、集中力が維持できずに慢性運転になりやすいです。
環境面でも注意が必要で、同乗者の会話や音楽に夢中になることや、信号や交差点のない単調な直線道路でも慢性運転の原因になっています。
そんななか、慢性運転による重大事故の防止策として2018年10月からNEXCO東日本が一部だけ青く照らす「アクセント照明」を設置しています。
NEXCO東日本では、長和トンネル、穂別トンネル、占冠トンネルなど、主に重大事故が発生した前後の場所にアクセント照明が設置されています。
ほかにもNEXCO中日本管轄の東海北陸自動車道では、飛騨清見インターから白川郷インター間で、ブルーとピンクが入り混じった幻想的なアクセント照明が設置されています。
アクセント照明について、NEXCO東日本の広報部担当者は次のように話します。
「長いトンネルが連続して続く区間等で単調な景観による居眠り運転や漫然運転が起こりやすくなり、それらを原因とした重大事故を招く可能性があります。
その原因を防止するため、LED照明灯具で青色や緑色などトンネル壁面をスポット的に照らし、走行景観にアクセントをつけ漫然運転を防ぐ目的で『アクセント照明』を設置しています」