トヨタ「凄いランクル」実車展示! 5連ライト装着のド派手顔採用!? ランクル祭り状態だった米・SEMA… 大注目の6台とは
アメリカで開催されたカスタムカーイベントの「SEMA2024」では新旧様々なカスタムランクルが出展されました。
ランクル250の発売で米国のランクルカスタムが盛り上がり中! SEMA会場で遭遇した、かっこいいカスタムランクル6選
2024年はアメリカでもトヨタ「ランドクルーザー(日本名ランドクルーザー250)」が復活発売。
これにより、カスタムカーイベントの「SEMA2024」でも、新旧様々なカスタムランクルが出展されました。
その中心となったのはコロナ以降、米国で急速に人気が高まる「オーバーランド」仕様のカスタムです。
オーバーランドとは「悪路走破性能の高いSUVで舗装されていない道路を長距離移動すること」という意味ですが、その目的は主に「人里離れた大自然の中で野営をしながら様々なアウトドアアクティビティを楽しむ…」ことにあります。
上下水道やトイレ、炊事施設や電源等、快適設備が整ったキャンプ場でのキャンプとはレベルの違う世界となるため、オーバーランドを楽しむには本格的な4×4車や悪路走破性に優れたキャンピングカーなどが欠かせない存在となります。
SEMA2024でとくに目立っていた新旧ランドクルーザーをベースにした個性的なオーバーランドカスタムです。注目のランドクルーザー6台をご紹介します。
●2024トヨタランドクルーザー 250
日本同様、2024年に発売されたランドクルーザー250をベースに高級4×4アクセサリーブランドであるARBのパーツを多数装着したモデルです。
圧巻の耐久性とエンジンルーム保護を可能とする ARB Summit MKII フロントバンパーをはじめ、荒れたトレイルでの高耐久性を目的にしたARB Summit ステップ & レールや、オーバーランディングの道具をたっぷり収納できるBASE ラックも装備されています。
数多くの装備による重量増加にも耐えられるよう、サスペンションキットはOld Man Emu BP-51を装着。乗り心地とオフロードでのハンドリングが向上します。
●ランドクルーザー 1958
アメリカで2024年から販売が開始されたランドクルーザー(250)には、標準の角目「ランドクルーザー」と丸目「ランドクルーザー1958」との2グレードが設定されています。
いずれも日本の250には設定のないハイブリッドエンジン「2.4L 4気筒 i-FORCE MAX」を搭載しています。
1958という数字はランドクルーザーが米国で販売を開始した「1958年」を意味しています。(日本ではランドクルーザーという車名で1954年半ばから販売されていますがアメリカでは1958年が最初でした)
1958はその名前が示す通り、丸目のヘッドライトをはじめレトロな雰囲気のデザインが特徴で標準グレードよりも装備を簡素化し、価格も6000ドル(約90万円)安い設定となっています。
こちらのビルドはオーバーランディング仕様としてARBのベースラックやペリカンのカーゴケース、扱いやすさと高い耐久性で日本でも人気のヤキマMODシリーズのアイテムが多数搭載されています。
●1988 FJ62 ランドクルーザー
トヨタブースに出展されたランクルは、新しいモデルだけではありません。
2024年は1988年型のFJ62ランドクルーザーをベースにしたビルドが出展されました。
いわゆる「60系」のランドクルーザーで、日本はもちろん世界中で人気のモデルです。
近年、アメリカでは60系ランクルの人気がかつてなく高まっており、中古車相場では80系よりも高額とのこと。
こちらのFJ62は85年に限られた市場で投入され、アメリカでは88年にFJ60の代わりに登場しました。
3F-E型4L/6気筒エンジンと4速ATを組み合わせ、耐久性と整備性に優れたソリッドアクセル(リーフリジッド)式サスペンションを前後に採用しています。
●バハクルーザー レースエディション
Baja(バハ)とは、メキシコのバハ・カリフォルニア半島を縦断するデザートレースのことでその始まりは1967年と古く毎年、世界中から参加者が集い複数のレースが行われます。
2024年11月中旬に開催されたBAJA 1000では日本の老舗4×4パーツメーカー「JAOS」がLX600による3年目の挑戦で無事に完走すると共にクラス優勝を果たしたことで話題になりました。
ランドクルーザー(250)1958グレードをベースにしたこちらの「バハクルーズレースエディション」のビルドを手掛けたのは、Westcott Designs(ウェスコット・デザインズ)という会社で「たくさんの血と汗と涙が注ぎ込まれた究極のランドクルーザー」と紹介されています。
タイヤやホイール、ヘッドライトを除くほとんどのパーツは自作によってつくられており、コントロールアーム、ショックアブソーバー、前後バンパー、後部ルーフラック、サイドのライトブラケット、フロントグリルの八角形デザインに至るまで、完全なワンオフモデルとなっています。
また、ボディはいっさい、ラッピングは施されておらず、すべて塗装による仕上げとなっているのも特徴です。
●クラシックアドベンチャークルーザー
クラシックアドベンチャークルーザーと名付けられたこちらのビルドは、ランドクルーザー250をベースにパフォーマンスと美観の両方を向上させるトヨタのフルリフトと象徴的な 20×9 インチ ホイール、そして側面にはビンテージのトヨタストライプがあしらわれています。
ランドクルーザー愛好家とランドクルーザー冒険家の両方にアピールできるトヨタの優れたエンジニアリングを強調しており、「クラシック」の車名通り、レトロで美しい外観にまずは注目が集まります。
印象的なTRD リフトアップキットを装着し、タコマトレイルハンターのフロント サスペンションを装備していますが、リアサスペンションはこのビルドのために完全にカスタム化されたオリジナル設計となっています。
●トヨタ タコチューズデー
トーヨータイヤが展開する「トレッドパス」展示コーナーは今年で11回目。
SEMAの中でも、特にこだわりの強い気合の入ったビルドが揃います。
個性的な26台の展示の中でも特に目立っていたのがライムラッシュグリーンのボディカラーが目立ちまくっていたのがこちらの「タコチューズデー」です。
見た目は1959年型ランドクルーザーFJ28ですが中身は現行モデルのトヨタ製ピックアップトラック「タコマ」というユニークなビルドでProffitt’s Resurrection Cruisers社の最新作です。
取り外し可能なハードトップを備えたカスタム 4 ドアキャブボディも注目を集めていました。
ビルドの大部分はワンオフのカスタム仕様ですが、それ以外はタコマから流用したパーツが数多く採用されており、すべてトヨタの純正部品が使用されています。
ボンネットの下には308馬力以上を発揮するマグナソンスーパーチャージャー付き3.5LV6 エンジンを搭載し6 速MTが組み合わされています。
ロッカー、ウインチ、Maxtrax、ルーフトップ テントを組み合わせたオーバーランドの冒険に力強いパートナーとなってくれます。
Writer: 加藤久美子
山口県生まれ。学生時代は某トヨタディーラーで納車引取のバイトに明け暮れ運転技術と洗車技術を磨く。日刊自動車新聞社に入社後は自動車年鑑、輸入車ガイドブックなどの編集に携わる。その後フリーランスへ。公認チャイルドシート指導員として、車と子供の安全に関する啓発活動も行う。
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