夏のクルマトラブルで深刻な「エアコン故障」 何が原因? 暑い車内をすぐ冷やす方法は?

乗っていないクルマほどバッテリーが上がる!?

 次に考えられるトラブルは「バッテリーのトラブル」、いわゆる「バッテリー上がり」に陥るケースです。

 最近のクルマは、エアコンやカーナビだけでなく、運転支援システムの搭載など、より多くの電力を消費しています。

 その一方でバッテリーの蓄電量は意外にも少なく、エンジンをかけるのが数か月ぶりという場合は、ほぼバッテリーの電力がなくなってしまうといいます。

バッテリー上がったら、救援車とつないでジャンプスタート
バッテリー上がったら、救援車とつないでジャンプスタート

 埼玉県在住のNさん(20代・男性)は転職後の職場が忙しく、久しぶりにクルマに乗ってドライブに出かけようとしたら、セルモーター(スターターモーター)が虚しく鳴くだけで、エンジンが掛からなくなったそうです。

 バッテリーは数年替えてなかったというのですが、T整備士いわく、バッテリーはクルマに乗っていなくても減ってしまうものだと指摘します。一体どういうことなのでしょうか。

「搭載されるバッテリーは、思ったほど蓄電量が大きくないのですが、各種センサーなどで待機電力を消費し続けています。

 そして電装品やエンジンの始動などで電力を消費(放電)しても、走行中にオルタネーターで発電し、蓄電して補う構造になっています。

 バッテリーを常に良い状態に保つ(蓄電量を保つ)ためには、この放電(使用)と蓄電(発電)のためにも、ある程度の走行が必要なのです」

 つまり、クルマは走行しないとバッテリーの蓄電がおこなわれず、バッテリー上がりをおこしてしまう可能性が高いということ。むしろ定期的に乗っていたほうが、バッテリーの状態を保てるというわけです。

※ ※ ※

 夏に起きやすいトラブルは、高い気温にどう対処するかがポイントのようですが、普段とは違う挙動に気づいたら、早めにディーラーや修理工場などで見てもらい、大きなトラブルを回避しましょう。

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Writer: くるまのニュースライター 金田ケイスケ

2000年代から新車専門誌・輸入車専門誌編集部を経て独立。専門誌のみならずファッション誌や一般誌、WEB媒体にも寄稿。
中古車専門誌時代の人脈から、車両ごとの人気動向やメンテナンス情報まで幅広く網羅。また現在ではクルマに限らずバイクやエンタメまで幅広いジャンルで活躍中。

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