踏切で一時停止して発進、同時に警報器が鳴り始めたら検挙される? 厳密にどのタイミングから?
踏切内に閉じ込められてしまったらどうする?
また道路交通法第50条第2項では踏切に関して以下のようにも規定されています。
「車両等は、その進行しようとする進路の前方の車両等の状況により、横断歩道、自転車横断帯、踏切又は道路標示によって区画された部分に入った場合においてはその部分で停止することとなるおそれがあるときは、これらの部分に入ってはならない。」
簡単に言うと、踏切の先にある道路が混雑して詰まっている場合には踏切の中に入ってはいけないということです。
踏切の前で一時停止した際に、踏切の向こう側の道路状況についてもよく確認しておくことが大切です。

前述の規定から考えると、踏切に入った後で警報機が鳴り出しても交通違反には当たりません。
しかし、一般的に警報が鳴り始めてから遮断機が下りるまでの時間は10秒から15秒程度、そして遮断機が下りてから列車などが到達するまでの時間は15秒から20秒程度であるため、警報が鳴ったらすぐに踏切の外に出るようにしましょう。
万が一、遮断機が下りてしまい踏切に閉じ込められてしまった場合はどう対処すれば良いのでしょうか。
JR九州のホームページでは以下の対応方法を掲載しています。
「車の走行中に踏切のポールが降りるなどして、踏切内に閉じ込められた場合、あわてずに車をそのまま前進させ、ポールを押し上げて脱出してください」
最近の遮断機のポールは折れにくく、しなやかな素材で出来ているものも多いため、ポールを壊さずに脱出できる場合もあるようです。
※ ※ ※
踏切の遮断機が下り始めたり、警報機が鳴り始めてから踏切を通行すると交通違反に該当するだけでなく、列車との接触事故につながる危険があります。
踏切を通過する際には周りの状況を目視でよく確認すること、また列車や警報機の音を聞くことを心がけましょう。
Writer: 元警察官はる
2022年4月からウェブライターとして活動を開始。元警察官の経歴を活かし、ニュースで話題となっている交通事件や交通違反、運転免許制度に関する解説など、法律・安全分野の記事を中心に執筆しています。難しい法律や制度をやさしく伝え、読者にとって分かりやすい記事の執筆を心がけています。



























































