なぜ「ジムニー女子」増加? 存在感控えめ!? 自作カスタムは女子力高め! 時代が変わったジムニートレンドとは

ジムニー業界やカスタム業界では「ジムニー女子」という言葉が聞かれます。なぜジムニーに惹かれる女子が増えているのでしょうか。

ジムニー女子が支えるイマドキのカスタム市場…自作アイテムも重要な要素?

 スズキ「ジムニー」の現行モデルが発売されてから、丸5年が経とうとしています。
 
 相変わらず納車まで平均1年待ちという人気車種ですが、同時に巷を走るジムニーの数がどんどん増殖していることに驚かされます。

ジムニー女子が増えているのはなぜ? もはや無視できない女子力カスタム!
ジムニー女子が増えているのはなぜ? もはや無視できない女子力カスタム!

 道で出会う多くのジムニーに言えることは、ノーマルのままで乗っているユーザーがほとんどいないということです。

 かと言って、先代モデル(JB23型)の時のように、過激なオフロードカスタムをしている車両も少ないように感じられます。

 グリルやタイヤ&ホイールなどをちょっと替えるだけの、“ユル系カスタム”が主流です。

 ファクターはいろいろあると思いますが、そのひとつが現行モデルのボディデザイン。

 ネオクラシックともいえる意匠は、大きくフォルムを変えずとも十分にラギッド感があり、大きく変えすぎると素の良さを失う可能性があります。

 現代のデザインとしては画期的とも言える完全スクエアなフォルムは、自動車業界全体を見回しても他に類を見ません。

 古典的な四輪駆動車の形状こそがジムニーの魅力であり、それを少しイジることで魅力を増幅させたいと考えるユーザーが多いようです。

 第二のファクターは、「ジムニー女子」の市場参入です。

 メーカーをして「ここまで女性ユーザーが増えるとは想定していなかった」と言わしめるほど、現行モデルを買い求める女性が増えました。

 ジムニー女子に魅力を聞くと、多くの人が「かわいいから」と答えます。

 その“かわいい”の中には、丸目であること、クラシカルなスタイル、そして積み木のようなスクエアなフォルムである、といったことが含まれています。

 オラ顔のトールワゴンが多い軽自動車業界にあって、スズキ「ラパン」やダイハツ「ムーヴ・キャンバス」のように女性をおもねるような商品でもなく、道具としてのリアルを追求した結果、愛嬌が生まれたデザイン。そこが、現代の女性を魅了しているようです。

 そんなジムニー女子たちが行う愛車カスタムも、新たな波をもたらしました。

 SNSというツールを使い、“映える”ことを目的にしたカスタムは、男性中心だったジムニー業界の観念を大きく変えています。

 彼女たちがまず着手するのが、インテリアのリニューアルです。

 マイルームを住みやすく変えるように、市販の専用アクセサリーを付け、オリジナルの小物を置き、シートカバーやトリムを自作していきます。

 そんなジムニーカスタムについて、ジムニーイベントに来場していた、ジムニー女子に聞いてみました。

「やはりInstagramやYouTubeを観て、とりあえずここを変えた方がいいとか影響は受けますね。

 だから、アクセサリーはまず付けないとダメなんだと思い、納車前にいろいろ買ってました(笑)」

 EXEAブランドでジムニー専用アクセサリーを販売している星光産業の担当者に聞いたところ、実際納車よりも先にアクセサリーを購入するユーザーが非常に多いということでした。

 ちなみに、こうしたユーザーの間での売れ時筋商品は「ドリンクホルダー」、「リアデフォッガーカバー」、「ドアグリップポケットベース」、「スイッチエキステンション」、「ヘッドレストホルダー」となっているとのことです。

クラシカルデザインのグリルが人気だという
クラシカルデザインのグリルが人気だという

 こうした既存商品に加えて、自作したインテリアや小物を置くことで、満足のいく車内空間を創り上げていきます。

 ダッシュボード上にホビー系アイテムを置くのも、ジムニー女子の特徴のひとつです。

 エクステリアでジムニー女子がこだわるのが、フロントグリルです。

 ジープのセブンススリットを模したノーマルグリルは、あまり人気がありません。

 DAMDやAPIO、アウトクラスカーズといったカスタムブランドのグリルの装着率が非常に高くなっています。

 これらに共通して言えるのは、クラシカルデザインを採用していることです。

 クラシカルと言えば、スチールホイール風、いわゆる「鉄っちん」デザインのアルミホイールも人気のアイテムです。

 こうした“70・80年代デザイン”が若いジムニーファンを魅了するのは、そこに未知の価値観やゆるさがあるからだといいます。

「お父さんの時代に当たり前だったデザインは私たちには新しく見えるし、今はシャープなデザインが多いから、クラシカルな雰囲気にすれば何となく肩の力を抜いて乗れる気がするんですよね。

 周りには顔付きが鋭い軽自動車が好きな子もいるんですが、それでアオられたりするらしいんです。

 でも、こういったジムニーは脱力系なのか、他のクルマにイジメられることがまずありませんね(前出のジムニー女子)」

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1件のコメント

  1. 車高上げ上げな軽トラ女子は居るんですかね。
    納期は早いし、ベース車は安いですからね。
    軽トラのカスタムも見た目はかなりイケてます。
    ジムニーだと何処に行っても結構な頻度で見かける不動の人気車ってイメージですけど、目立ちたいなら軽トラベースの本格オフローダーの方が目立つでしょう。

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