車内の高温に注意! 全国で30度近い予報で気をつけるべきコトは? 人体以外にも影響アリ
全国的に季節外れの暑さとなり、場所によっては30度を超えるといいます。その中で気をつけたいのが車内の温度です。高温になりやすい車内には様々な危険が潜んでいます。
全国的に季節外れの暑さ…! クルマの中…実は危険な場合も
2023年5月17日から18日にかけて全国的に季節外れの暑さとなり、場所によっては30度を超えるといいます。
前週までは雨などの影響もあり、気温が15度にも届かないところが多かったこともあり、気温差に気をつけたいところです。
そうした中でクルマの室内も高温時には気をつけたいですが、具体的にはどのような危険性があるのでしょうか。
クルマを炎天下の中に放置した場合、かなりの高温になります。
実際、過去にJAF(日本自動車連盟)が真夏の炎天下でおこなった車内温度の変化を検証する実験を実施しています。
これは、「未対策(黒ボディ)」、「未対策(白ボディ)」、「サンシェードを装着(白ボディ)」、「3cm程度の窓開け(白ボディ)」、「エアコン使用(白ボディ)」という条件の違うクルマを用意し、車内温度を25度に保って実験を開始しました。
結果として、エアコンを使用した車両は当然車内温度の上昇を抑えられているものの、その他では10分程度で35度を超えており中には37.8度を記録した車両も。
そして1時間後にはエアコン使用車両以外のすべてが50度近くまで車内温度が上昇するという結果が出ました。
こうした結果に加えて、JAFは次のように注意を呼びかけています。
「コンビニやスーパーなどの駐車場に子どもを車内に残した状況を想定して、熱中症の危険度を測定し、エアコン停止からわずか15分で、熱中症指数が危険レベルに達しました。
乳幼児は体温調節機能が未発達で、高温下では短時間で体温が上昇し、死に至ることがあります。
寝ているからという理由で、車内に子どもを残すのは大変危険で、高齢者も加齢にともない、体温調節機能が低下するため、同じように危険です」
さらに車内温度以外に注目すべきはダッシュボードの表面温度です。
最も温度が高かったのは黒ボディの79度となり、その他でも70度以上を記録する車両も多く、サンシェードを装着した車両で52度、エアコン使用車両で61度と、どの車両でも触れると火傷する危険性が示唆されました。
この結果について、JAFでは次のように説明しています。
「ダッシュボードは車内の温度よりさらに高温になりました。
スマートフォンは高温に耐えられず、一時的に使用不能となり、スプレー缶やライターは、今回破裂したり、引火することはなかったですが、可燃性の高い危険物を車内に置くことは避けるべきです。
さらに、ハンドルも高温になりやすいため、車に乗車する際には、火傷などには注意が必要です」
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